超切れ者国際政治学者が見るアメリカの過去、現在、未来

地球2



ワシントン在住の国際政治学者である伊藤貫先生へのインタビューがYouTube(チャンネル桜)にアップされておりました。

日本のメディアでは決して知りえない情報です。伊藤先生独自の歴史観、外交史観が独特の化学反応を引き起こし、他の誰とも違うオリジナリティに満ちた論説なのです。

せっかくなのでそのエッセンスをまとめておきたいと考えたわけです。



トランプ大統領の功績


・4年前、バーニー・サンダースを支持していた。結果的にトランプとヒラリー・クリントンの対決となったが、ヒラリーよりもトランプのほうがマシであった。

・トランプ大統領は、好き嫌いで動くうえ、気分でコロコロ変わりすぎるし、歴史や外交などにも深い知識などはなかったが、結果的に大きな功績を残した。

・キッシンジャーが1970年代に築いた米中関係を壊したのはトランプ大統領の功績である。

・トランプは単に貿易赤字国を敵対視しているだけである。

・トランプの中国敵対視を、中国嫌いのピーター・ナヴァロやポンペイオ国務長官は利用した。

・アメリカ社会は自由主義を装っているが、一部の人間に国民は踊らされているだけである。それをトランプは一般庶民に明らかにした。

・2016年の大統領選時、ヒラリークリントンに献金したのはトップ6までユダヤ系金融業者であった。


今回の大統領選とアメリカの闇


・今回の大統領選では、郵便投票時、開票時、票数報告時の3段階で投票詐欺が起こっており、どの程度であるかは永遠の謎である。

・最大の問題は州政府の警察、検察、連邦政府の警察、検察そして司法省も捜査しないことである。捜査しないから裁判にもならない。結局のところ、現代のアメリカは仕組まれたシステムなのである。

・アメリカのマスコミ人は腐っている。アメリカは報道の自由を平気で踏みにじる国であり、実は報道の自由はない。

・GAFAに代表されるIT企業も言論統制を平気で行うため、日欧はアメリカITプラットフォームのシェアを3割以下にすべきである。日本の言論の自由を守るためである。

・共和党のエスタブリッシュメントはトランプ大統領の引きづり降ろされるのを放置した(ブッシュ元大統領など)。


バイデン政権、今後の4年間


・バイデンは頭が悪いし、腐敗している。バイデン政権で民主党人気はがた落ちするだろう。

・それは共和党を立て直すチャンスでもあり、3年後は共和党が勝つだろう。

・ハリス副大統領は右翼でも左翼でもなく口先だけの政治家で愛想がいいだけ、そして男を使うのがうまいだけである。

・ハリスやオバマ、クリントンなどはリベラルでもなんでもない。単に金持ち優遇政策を進めただけである。中国とズブズブのクリントン夫妻やオバマなどはまともな中国批判もできない。彼らは中国に投資し、今も資産が中国にあるため中国批判をされると困る。

・バイデンはトランプ路線から元の路線に戻そうとする。

・中国はバイデンの弱みを握っていることから中国はバイデン政権をコントロールできる。


次期大統領選に向けた共和党


・共和党には次期大統領にふさわしい人物が複数いる。ポンペイオ、テッド・クルーズ、ジョシュ・ホーリーあたりが有力である。彼らはトランプよりいい大統領になるだろう。

・彼らはトランプ路線は継続することになる。中国封じ込めを徹底的に進めることになる。これは日本にとっても好都合である。


今後の世界と日本


・中国はバイデン政権誕生を大喜びしているだろう。しかし、一方でアメリカは中国が何をやってるかを知っている。

・2030年には中国の実質経済規模はアメリカの2倍となる。名目でも抜く。

・いつの時代も経済、軍事、科学技術を制した国が覇権を握る。

・アメリカは東アジアの安全保障を放棄し、日本は中国の属国となるだろう。

・中国はアメリカがアジアまで支配するのはおかしいと思っている。

・アメリカは白人人口がどんどん減って、国内に摩擦が起きやすく国内問題に振り回される。

・アメリカはいい方向に進んでいるのではないか。トランプ大統領があと4年続けば国際システムが滅茶苦茶になる。それでは世界はもたない。


最後に


相変わらず手厳しく、歯に衣着せぬ冷徹な分析であります。

アメリカは今後とも中国と敵対関係を継続していくと思われますが、今後4年間はトランプ大統領時代よりも手ぬるくなるはずです。

この4年間をいかに利用するか中国は冷静に分析しているはず。最大の危機はまず台湾そして、日本ということになるでしょう。

伊藤先生は、日本も核抑止力を持つべきと言われました。要は核武装なのですが、核武装というよりも抑制的な響きです。

そして、まさに日本は核抑止力を持たなければ中国の属国となる可能性が高いといわざるを得ません。危機はすぐそこにまで迫っています。

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