朗報!楽天モバイルがNECのアンテナで5Gの世界へ
米中貿易戦争で、5Gの世界も揺れ動いています。従来の4Gの基地局シェアは中国のファーウェイが世界トップ。
しかし、5Gでファーウェイの基地局などを使えば、アメリカから制裁を食らってしまうので、安いとはいえ、そんな危険なことはできません。
そうなると、北欧のノキアとかエリクソンを使うのか・・・。
しかし、少々喜ばしいニュースが飛び込んできました。
| 楽天モバイルがNECと提携
2019年10月に、MVNOからMNOへの変身する楽天モバイル。その楽天モバイルがNECと組んで、5G基地局向けの無線アンテナを共同開発するということです。
国産の技術を使っての5G参入。すばらしいではないですか。
携帯電話の通信設備は基地局(アンテナ)間の通信を行うネットワークと、個々の端末とつながるための基地局(アンテナ)が必要です。
今回、提携するのは個々の端末とつながるアンテナの開発となります。さらにNECは低迷する国際的シェア挽回のための海外展開もあわせて行っていきます。
ちなみに2017年の基地局売上高シェアは、ファーウェイ(中国)がトップで27.9%。続いて、スウェーデンのエリクソン(26.6%)、フィンランドのノキア(23.3%)、中国のZTE(13.0%)となっており、日本メーカーではNECのわずか1.4%がトップとなっています。
NECにとっては、楽天モバイルとの協業のみならず中国のファーウェイやZTEへの制裁が追い風となっています。存在感の薄れた日本企業のシェア挽回のチャンスを掴み取ってもらいたいものです。
楽天モバイルは、2024年末までに国内1万6千箇所に基地局を展開する予定となっています。
| 楽手モバイルが考える技術的ブレークスルー
楽天モバイルはアンテナ間の通信を行うネットワークは汎用サーバーによるクラウドを使った仮想化技術により、コスト削減を図っています。
金額的には、大手3キャリアのコストの5分の1以下で済みます。この技術は5Gにも応用できるので、4Gから5Gへの移行も追加負担は少なくて済みそうです。
ファーウェイやエリクソンの技術ではアンテナとアンテナ間の通信でメーカーを変えることができないようにしています。顧客の囲い込みにより、他社との競争をさせないことで値崩れを抑えているため、携帯電話会社にとって、コスト高になりますが、今回の楽天モバイルとNECの提携ではその壁をブレークスルーすることになります。
これは世界で初めての試みであり、リスクもありますが、高止まりするスマホ料金を安くできる大いなるチャレンジに期待しております。
事実、楽天モバイルの5G基地局のコストはNTTドコモも2割程度で済みそうです。
世界的に存在感が薄れてきている日本の技術の復興に向けてがんばってもらいたいものです。
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