2024年の注目といえば新NISAでしょう。しかし、目立たぬところで影響が大きい法改正もあります。電子帳簿保存法なるものの改正です。そもそも2022年1月から改正電子帳簿保存法が施行されるはずでした。しかし、あまりにも対応期間が短く、また世に周知されていなかったことから、2年間の猶予期間が設けられ、実質的に2024年1月施行となりました。猶予期間はあと1年となり、個人や自営業者などは2023年中には対応をしなくてはなりま...
日本の自動車メーカーは大きな賭けに出ているのか、それとも単に置いてきぼりを食らっているだけなのか、完全なる勝ち戦を演じて余裕しゃくしゃくなのか、今のところ、はっきりとわかりません。とはいうものの世界の電気自動車(EV)市場における日本メーカーの存在感の無さには驚かされます。自動車販売における電気自動車の比率は着実に高まりつつあります。このまま順調にその比率が高まっていくと仮定すれば、日本メーカーはよ...
予想どおりというべきか、株価は軟調となってまいりました。日銀の金融緩和路線の修正がその発端となったことは間違いありません。また岸田政権のブレブレな政権運営と、増税路線まっしぐらのクレージーな姿勢が株価への逆風になっているという面もあるでしょう。ところで「相場鈍感株」なる言葉を始めて知りました。そして今、相場鈍感株が買われているといいます。いったい相場鈍感株とはどんな銘柄を指しているのでしょうか。目...
ネット証券大手のマネックス証券と流通系銀行のイオン銀行が証券分野で業務提携をするといいます。しかし、中身をよく見れば業務提携とはほど遠い感がある。イオン銀行は自行の投信顧客、約30万人程度をマネックス証券へ移管するだけといった感じです。30万口座といえば大したものだともいえますが、その預かり資産は約1800億円程度であり、規模的には物足りない。販売手数料や信託報酬がひたすら右肩下がりを続ける中では、規模の...
10年ひと昔といいます。安倍政権が発足したのはちょうど10年前。いろいろと批判はありますが、アベノミクスによって、日本経済が持ち直した事実は誰も否定できないでしょう。ところがどっこいしょ、岸田政権のやってることはアベノミクスのプラスの回転をまるで逆回転させるかのようです。なにしろ、岸田首相が所属する宏池会は、財務省の影響力が特に強い派閥です。いわば財務省の出先機関であり、端的にいえば犬です。だから、財...
2022年4月に東証は市場の再編を行いました。従来から馴染みのあった東証1部、2部は消えてなくなり、東証プライム、東証スタンダードなどという市場に改編されたわけです。しかし、市場再編にかかわらず2022年の株価は低迷しており、市場の名前を変えた程度で株価にインパクトを与えるはずもないことが世間様に露呈したわけです。とはいえ一部で例外も見られます。無理してプライム市場に残った暫定組の踏ん張りが目立つのです。目...
歯止めがかからない物価の上昇の圧力に耐えかねて、2022年12月20日の金融政策決定会合において、ついに日銀が若干ではありますが、政策の変更を余儀なくされたのはご存じのとおりです。具体的には長期金利の上限を0.25%から0.5%まで許容するというものです。長期金利が0.5%程度であれば大した影響もないと思えるのですが、シンボリックなインパクトは大きかった。円高が急激に進むとともに、株安も進んだのでした。目次大いなる...
現行NISAにおいても大手対面証券の存在感が高いものだと思っていたら、意外なことにそうではありませんでした。対面証券はもはや力を無くしているのでしょうか。それとも何かほかの要因があるのでしょうか。今後の証券業界を占う意味でも現行NISAにおける大手証券の存在感の無さが何に起因するのか知っておくことは興味深いように思えます。目次大手証券、NISAでの存在感はなし金持ちすぎてNISAに魅力なし!?大手証券も方向転換。...
SNSやマッチングアプリで異性を騙し、お金を騙し取る詐欺を「ロマンス詐欺」と呼ぶのだそうな。驚くことにこのロマンス詐欺、コロナ禍以降に40倍にも増えているというのですから驚きです。40倍ですよ、40倍!これは社会が強烈に変化しているとしか思えません。コロナ禍とロマンス詐欺の間にどんな人間の欲望や心理が隠されているのでしょうか?興味は尽きないのであります。目次コロナで詐欺の手法までが変化お決まりの騙しパター...
格付会社の言うことなど、当てにならないといえばそれまでです。いかに格付会社がいい加減であるかは、過去に日本の国債の格付けを格下げしたことからもわかります。まったく深い洞察力もなく、ただ単に国債の発行残高が増えているから債務不履行のリスクが増したという単純思考であったに違いない。これに対し、財務省は真っ向から反論をしています。このあたりの経緯は以下の関連記事をご覧いただくとして、気になるのは楽天グル...