世界は結局、核兵器保有国によって振り回される

核なき世界を!
などと叫んでもそんな世界はやってきません。むしろ、そんなことを叫べば叫ぶほど核保有国の思うツボです。
世界は結局のところ、核兵器保有国の意向によって動かされ、利益が相反すれば非核国の言うことなど無視されるだけです。
小国、北朝鮮すら大きな発言権を持つ
典型例が北朝鮮です。北朝鮮は日本と交渉しようなどとは思いません。
北朝鮮にとって、日本は何の脅威でもないからです。とにかく西側社会と話すならば軍事大国であるアメリカと話をしなければ意味がないと考えています。
事実、日本の小さな県レベルの経済力しか持たない北朝鮮がトランプ大統領と刺しで話ができたのはひとえに核兵器があるからです。
北朝鮮にとって、日本はしょせんアメリカの子分なのですから、話をしても意味がないというわけです。だから、拉致問題もいっこうに前に進みません。なにしろ交渉力がないのですから。
悲しいかな、国際社会で真に発言権を持つのは核兵器保有国だけというのが現実です。
日本の周囲には核保有国がウヨウヨ
第二次世界大戦後、それを知り尽くしていた中国、北朝鮮は高いハードルを乗り越え、自ら核武装して国際的な発言権を高めました。
以下は核兵器保有国の状況です。

(出所:社会実情データ図録)
そして、この日本の周りには核武装国がひしめいています。
北朝鮮、中国、ロシアです。
これらの国は民主国家とはいえない独裁政権の国であり、危険極まりないというのは周知の事実です。北朝鮮が行っている自国民への粛清、中国が行っている少数民族への弾圧などをみればそれは明らかです。
日米安全保障への過度な依存は危険
そんな危険な国家に囲まれているにもかかわらず、日本は呑気にアメリカの属国として生き恥をさらしているわけですが、永遠に続く同盟などありえません。
日米同盟とて、いつどうなるかわからないことは過去の歴史が証明するところです。
日本が真の独立国家として自立するには、周辺諸国と軍事的な均衡を保つ必要があります。要するに核武装しなければ周辺諸国との軍事バランスは保たれません。そして、発言権も持つことはできません。
なにも民間人を大量に殺戮する非人道的なICBMなどは不要です。
敵国の基地をせん滅できる程度の核兵器で十分なのです。やられたらやり返せるだけの力を持つことが平和への近道です。イギリスやフランスなどがお手本となるでしょう。
核軍縮も、核兵器を保有して、初めて聞く耳を持たれる主張です。非核国が核軍縮を叫んでも核保有国は聞く耳など持ちません。
オバマ前大統領などは、「核なき世界」という嘘を平気でつきながら、核兵器開発予算を激増させたのですから、偽善を通り越し、もはや詐欺師のレべルです。
平和のためには核抑止力の保持が必須条件であることは論を俟ちません。
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