疑似バフェット指標(2020年8月末):民間議員という謎の議員

安倍首相退任のニュースにも株価は堅調。むしろ上昇して23,000円台を回復することになりました。
体調不良ということであり、無念さも残るのでしょうが、株価を見る限り、もはやアベノミクスには何の期待もしていなかったということが明らかとなりました。
安倍政権における株高
安倍政権後の株高は政治の力というよりも、むしろ日銀の異次元金融緩和によるものであり、3本の矢のうち、まともに機能していたのは金融政策の1本だけです。
だから辞任されてもまったく影響がないというのが実態なのです。むしろ、次への期待が株価に託されていると推測します。
安倍辞任よりも心配なのは日銀黒田総裁の任期です。2023年4月までが黒田総裁の任期ですから、それまでになんとか日本経済を立ちなおさないと、矢が1本もなくなる可能性があります。
新型コロナの今後
ところであっと言う間に8月も終わり、もうすぐ秋です。新型コロナがこの秋冬でどうなるかが気がかりですが、日本ではかなり集団免役が獲得されていると考えられるため、今冬はむしろインフルエンザの蔓延が気になるところです。
ウイルスの世界にも縄張りがあり、同時に2つのウイルスが爆発的に流行することがないことは京大の上久保教授の説を正しいと信じればそれは明らかです。
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新型コロナ、ファクターXはほぼ解明されていた!
第二弾では視聴者の質問に答えています。有言実行でマスクはもちろん、アクリル板なども取っ払いの放送です。
↓ YouTubeの言論弾圧でもはや再生不能です。
テレビ報道の限界と失望
上久保教授の説は話題をさらい、「ビートたけしのTVタックル」にも出演されておりました。
ただし、地上波の限界・・・。大事なところはカットされ、やはり偏向報道がなされているようです。
このあたりの事情は以下の動画をご覧ください。
↓ YouTubeの言論弾圧でもはや再生不能です。
テレビで正しい情報を得るのは不可能であることはもはや間違いありません。しかし、今はインターネットという新たなツールにより、幅広い知見を庶民でも得ることができるようになりました。
政府が民を愚かに保つことは不可能になったといえるでしょう。
経済絶不調でも株価はなぜか堅調
さて、8月も終わりましたので株価の居所を確認しておくことにします。
(疑似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)

現状の株価水準は明らかに割高とみます。
この割高を説明できるのは、金融緩和と株主資本主義の2つだと考えます。
前者はともかく、後者の流れは少しずつ変わりつつあり、行き過ぎた株主重視経営は是正されていくものと思われます。
そうなれば、株価にとっては逆風になりますが、労働者にとってはプラスとなります。労働分配率が上がって賃金が上がることになるからです。また雇用の安定にもつながるでしょう。
要するに今の日本の上場会社は株主を重視しすぎているということです。短期的利益を重視するハイエナ投資家に忖度しているのです。
株主重視経営の背後にいる者
そしてここまで株主重視経営を推進してきたのが、謎の「民間議員」なる者です。
議員と言われれば、選挙の洗礼を受けた国会議員のことを指すかと思えばさにあらず。
なんちゃら会議の議員だから民間議員っていうのです。実に紛らわしい。そして、この民間議員どもが自分たちの所属している会社や団体に都合のいいように報告書をまとめて時の政権に提出するわけです。
経済財政諮問会議やら未来投資会議やら・・・。選挙の洗礼を受けていない民間人に、なぜか国民は振り回されるのです。
政治家は責任とりたくないから、それらの会議の権威を利用して責任逃れ・・・。結果が悪くても自分の責任ではないという免罪符です。
なんちゃら会議は、規制緩和だー、構造改革だー、と叫んで外国資本やらを呼び込んでデフレを加速させて、景気が悪くなれば、まだまだ改革が足りない―、と叫びデフレスパイラルが継続します。
でもなぜか自分たちだけは儲かるという構図なのです。
このような歪な構図が日本を貶め、弱体化させています。
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