わずか140文字のツイートで人はここまで暴かれる

脳



ツイッターによるわずか140文字以内の投稿でも数百のツイートを分析すれば、その人のIQや心理傾向など、かなりのプライバシーが暴かれるといいます。AIの進歩に驚かされるとともに脅威を感じざるを得ません。



総務省による研究成果


総務省の傘下である情報通信研究機構がツイッターの投稿から、人の内面を表す23種類の特徴を推定することに成功しました。

その人のIQ(知能)や性格、統合失調症やうつ病などの精神状態、飲酒や喫煙などの生活習慣や人生の満足度などが読み取れるといいます。

ところが、悪用が懸念されるとして、AIのプログラムを公開しないという異例の措置となったというから驚きです。

分析の手法


ツイッターを使用する2百数十名の人に、あらかじめ数十のアンケートに回答してもらい、そのアンケート結果と投稿内容との関連性をAIに学ばせるといった手法で、AIに学習をさせていきました。

学習を終えたAIはツイッターの投稿から人の内面を暴き出す規則性を次々と発見したといいます。

「いいね」をされる頻度が高いと、漢字の読み書き能力が高いということまでわかりました。逆にいえば「いいね」が欲しければ、漢字の能力を高めるのが効果的だということです。

また、ツイートの文字数にばらつきが多いほど統合失調症の傾向が高いということもわかりました。(文字数をそろえたところで統合失調症の傾向が治るとは思えませんが・・・。)

ツイートされる単語の傾向から飲酒の習慣の有無までかなりの確度でわかります。

今後の進化に対する脅威


今後、このような研究はますます発展していくことは間違いありません。そして、その精度はますます高くなるでしょう。

いずれ近い将来、匿名で投稿していても、その人の日頃の会話などを録音しておき、あらゆるツイッターの投稿内容と照合して、相当の精度で個人を特定できる可能性があると思います。

このようなAIが悪用されれば、まさにジョージ・オーウェルが書いた「1984」の世界が実現されることになります。

さて、以下は1日あたりのメディア利用時間の推移を表しています。

20200901media.jpg
(出所:社会実情データ図録)

インターネットの伸びが著しい。テレビ、新聞は減少傾向であり、今後ともその傾向は変わらないと見ます。なにしろ若い人ほど新聞など読まないし、テレビを見る人も着実に減っています。

そしてこれはむしろ良い傾向です。偏ったメディア報道に煽られる危険性が減るからです。

とはいえ、知らぬ間に人々のプライバシーが容赦なく暴かれる世界がひたひたと迫っていることにはいくばくかの恐怖を感じざるを得ないのもまた事実です。

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