公募型Jリート投信は無謀な分配でやがて行き詰まる

鎖



Jリートは値が下がったとはいえ、予想分配金もまた下がっているため、予想分配金利回りはかなり低い水準にとどまっています。

全銘柄を平均すると概ね4%ちょっとという水準です。それにもかかわらず、Jリートに投資する毎月分配型の公募型投資信託(ファンド・オブ・ファンズ)でやけに分配金が高いものも見受けられます。

しかし、そんな無理がいつまでも続くわけがありません。



とあるファンドの話


Jリートに投資する、とある投資信託の話。

基準価額が4,000円ほどなのですが、ここ最近の毎月の分配金は50円となっています。年換算すれば600円となり、600円÷4,000円=15%という計算が成り立ちます。

どうしてこんなに分配金が払えるのでしょうか?現下の市場動向では値上がりしてキャピタルゲインを得ているとはとても思えません。以下は最近の東証リート指数の動きです。

20200908reit.jpg

コロナショックで急落後、リバウンドしたとはいうものの、株の戻りをはるかに下回り、ここ最近は横ばい状態を続けています。

素朴な疑問


4%ちょっとしか分配金を得られていないのに、なぜ年換算で15%もの分配金が出せるのでしょうか。あるいは出すのでしょうか。それは過去に蓄積した分配原資がまだあるからにほかなりません。

分配原資の考え方については以下に詳しく?まとめてありますので参考にしてください。(追加型投資信託の分配金原資についての考察

しかし、物には道理というものがあります。無茶をすれば悪影響が出るのは当たり前です。

今後の動向は見え透いている


Jリート市場が上向かない限り、あるいは分配金利回りが急上昇しない限り、やがて分配原資は底をついてきます。基準価額が4,000円ならば毎月の分配額は15円がいいところなのです。

運用会社はタイミングを見計らっているはずです。分配金の金額を下げるタイミングです。そうしなければ基準価額はますます下がり、安かろう悪かろうのイメージで誰も見向きしなくなるからです。

しかし、急激な分配金の下げは投資家の反発を食らうことになるのでできません。あくまでソフトランディングを狙い、市場の反転を待つ我慢比べをしているのです。 しかし、いつか我慢も限界という臨界点が来るはずです。

個人的見解


毎月分配型の投資信託というのは、資金効率が悪いうえに、実質的な利益が把握しにくいという点で非常に問題のある金融商品だと思います。極論をいえば、投資したお金がそのまま戻されているだけなのでは?と考えることさえできます。

その仕組みを理解して投資する人以外は、投資すべきでない金融商品の一つであるというのが個人的見解です。

投資は自己責任で~!

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