NISA枠の活用方法を考える(何で運用したらよいのか)

NISA口座で運用できる資産は、上場株式等と株式投資信託のみです。配当金や分配金、値上がり益が非課税となることから、その活用メリットは大きいといえます。
その活用の考え方は人によって違うとは思いますが、私個人の考えをまとめておこうと思います。
【考え方1】ハイリスク・ハイリターンの投資を行う
成長株投資等で大きなキャピタルゲインを得られた場合、通常口座では大きな税負担が待ち構えています。
例えば100万円投資して、900万円儲ければ(いわゆるテンバガー)、約180万円は税金で取られてしまいます。しかし、NISA口座であれば180万円の税金は取られなくて済みます。
ただし、一方でNISA口座内での損失は通常口座との損益通算ができないので、株式投資のように損するか得するかの予想が難しい投資については、不確実性が大きくなるというデメリットがあります。
損失が発生した場合のことも考慮に入れると一か八かの勝負となります。
【考え方2】ミドルリスク・ミドルリターンの投資を行う
JリートやJリートで運用する投資信託、新興国の債券で運用する投資信託など、ほどほどのリスクがあってもある程度の利回りが狙えるといえるでしょう。
利益が発生する可能性が高いので、非課税メリットを得られる可能性も高いですが、株式のように多額のメリットは得られません。
ホームランを狙うよりヒットを狙う、ゴルフでいうなら刻んでかたく攻めるといった感じでしょう。
【考え方3】ローリスク・ローリターンの投資を行う
日本の国債で運用する投資信託、先進国の債券で運用する投資信託など、リスクが小さくて、リターンは小さいものの、利益を得られる確率が高い資産で運用します。
残念ながら、3はNISAの活用方法としては最悪だと思います。非課税で得られる利益の額が小さすぎて、せっかくの制度を十分に活用できないからです。
これらの資産はむしろ課税口座で運用すべきでしょう。
個人的には、2の考え方が好みです。長く持てば持つほどに利益を得られる可能性がさらに高くなると思うからです。
1も一理ありますが、銘柄選びに失敗すると長期間保有しても値下がりで終わってしまう可能性があると思います。
もちろん銘柄選びに自信がある方は1が一番効率的であることは間違いありません。
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