第二次世界大戦中、イタリアは日本とドイツに宣戦布告していた!

第二次世界大戦時、日本、ドイツ、イタリアは枢軸国と呼ばれ、アメリカやイギリスなどの連合国と戦ったことは誰でも知っているはずです。
しかし、大戦中にイタリアは味方だったはずの日本とドイツに宣戦布告して敵国になっていたことを知っている人は案外少ないのではないでしょうか。
イタリアの降伏と国連加盟条件
枢軸国側でも戦力が弱かったイタリアは1943年9月にいち早く連合国側に無条件降伏することとなりました。
その当時、連合国側で国際連合が作られていく過程で、加盟の条件として挙げられていたのが、日本とドイツに宣戦布告をしていることでした。
日本とドイツを敵としなけれ国連には入れないというわけです。
そして、敗戦からわずか1か月後、イタリアはドイツに宣戦布告しています。なんという変わり身の早さ。
昨日の味方は今日の敵といったところで、国際政治の世界ではオセロゲームのようにあっという間に敵味方が入れ替わります。日英同盟が解消した後、ほんのわずかの間に日英が戦争をすることになったことからもそれは明らかです。
日本への宣戦布告
ドイツ敗戦後の1945年7月、日本敗戦の1か月前にイタリアは日本に対しても宣戦布告しました。同じ戦争を戦っていたのに、戦争中に敵味方が入れ替わるとは・・・。
まったく他国というのは当てにならないものだということがよくわかります。結局のところ、最後は自国しか当てにならない。
これは個々人レベルや会社レベルでも同じです。
国連の敵国条項は今なお残る
戦後75年経った今でも、国連における地位は第二次世界大戦時の敵味方の関係が色濃く残っています。
典型的なのがいわゆる「敵国条項」です。
今でも、日本やドイツがただならぬ行動をしたとき、旧連合国側の国は国連に諮ることなく、承認なしでいつでも自由に軍事攻撃しても良いとされているのです。
国連憲章では、武力行使の禁止などの規定(ほとんど役に立っていないが・・)がありますが、日本やドイツは例外とされているわけです。
まとめ
国連は単に、第二次世界大戦時の連合国の集まりの延長であり、偏った組織であって実質的に国際平和になど寄与していないというのが実態です。
常任理事国(アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランス)が拒否権などという権限を持っている以上、真に重要なことは何も決まりませんし、決まったとしてもその実行力はほとんどありません。
日本は国連信奉志向が強いですが、コロナ騒動後のWHO(国連の下部組織)の不可解な動きを見ても、国際的に公平な機関であるとはとても思えず、考えを改める必要がありそうです。
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