損保ジャパンが大胆な人事制度改革。改革がもたらすものは・・・

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大手損害保険会社、損保ジャパンが大幅な人事制度改革をするということです。年功序列からの脱却を進め、若手が昇進しやすい仕組みにするといいます。

損保ジャパンが目指すものは何なのか、そしてそれはどんな結果をもたらすことになるのでしょうか・・・。



人事制度改革の目玉


損保ジャパンの人事制度改革の目玉はなんといっても「脱年功序列」です。競争社会がここまで進んでいるのですから、今現在も完全なる年功序列ではないと推測しますが、年功序列から完全におさらばしようというのが今回の改革であろうと思われます。

現状ですと、課長への昇進は早くても40歳前後まで待たねばならなかったところ、一気に10年早め、制度上は20歳代でも課長になれるというのです。長い歴史を持つ従来型の金融機関としてはかなり思い切った変更だといえるでしょう。

制度改革の目的は何か


どうして一気にこんなにもドラスティックな改革を進めるのでしょうか。それはIT社会の進展が加速していることと切り離して考えることはできません。

損保会社もネットで完結する会社が多くなってきています。そしてなんといってもネット損保は保険料が安い。余計な営業コストを省いていますから当然です。

実力のある若手にチャンスを与えることでネット系との競争はもちろんのこと、他の損保会社との競争にも打ち勝とうとしていることは明らかです。

今回の人事制度改革で肩書が変わる社員は約1万人いるといいますから、社員としては自分がどういう立場になるか気になって仕方がないといったところだと思います。

完全なる年功序列排除がもたらすもの


年功序列型の人事制度を一切排除し、完全実力主義で肩書が変わっていく会社の行く末は概ね想像がつきます。

実力主義といっても、会社の場合はテストの点数を競うわけではありませんから、全く公平な評価がなされることはありません。

そこには好き嫌いや向き不向きといった、様々な問題が発生してきます。そして、不完全な評価で出世競争の結果が決まっていくのです。

不完全な人事評価で、後輩だと思っていたら、いつの間にか抜かれて上司になっていた。こんなことは今でも当たり前に起こるわけですが、あまりに極端だと抜かれたほうは精神的に追い詰めれられていくことになります。

40、50歳代の中堅社員が20歳代の若手よりも給料が安く、その上、年下の社員に叱り飛ばされたりしたらどう感じるでしょうか。(もっとも、多少の敬意を払いつつ無視されるというケースが多いかと思いますが・・・)

会社は殺伐としてくるはずです。そして、退職者が増加していくというのが一般的な傾向です。あくまで一般論であり、損保ジャパンがどうなるかは別の話ですが・・・。

感想


過当競争社会が人間に与えるのはストレスです。そしてストレスがもたらすものは病気でしょう。過剰なストレスはあらゆる病気の原因となります。

人材が人財として育つにはある程度の時間がかかるものですし、仕事はなによりも場数をこなすことが大事です。

その意味で、行き過ぎた競争型人事制度は会社のノウハウを散逸させ、やがて縮小均衡路線に陥ってしまうことはまず間違いありません。

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