もはや海上自衛隊は中国海軍の敵ではない・・・

軍艦






10年前(2010年)であれば話は全く違っていました。しかし、この10年で東アジアの海を取り巻く海軍力はすっかり様相が変わってしまいました。

もちろん、事態は悪い方向に進んでいます。そして、その傾向はますます加速していくことが確実なのですからただ事ではありません。なんとかこの流れを断ち切る必要があります。



アメリカからの警告


2020年5月、アメリカ、ワシントンの研究所「戦略予算評価センター」から尖閣諸島に関連した調査報告書が発表されました。

その内容は、中国の海軍力は日本の自衛隊の戦力を大幅に上回り、尖閣諸島が奪取される可能性が高いとされる衝撃的な報告書でした。

そして、昨今の中国の動きはまさに尖閣諸島を奪い取ろうという意図が見え見えなのです。

中国海軍の急速な増強


中国人民解放軍の海軍力は2010年頃から急速に増強されてきました。艦艇の数は増え、その性能も向上し、さらに火力も強化されています。

以下は中国の公表されている軍事費の推移です。

20201021china.jpg
(出所:防衛省 令和元年度防衛白書)

中国の公表軍事予算は世界的な反発を防ぐために少なく粉飾されているというのが一般的な見方であり、実際は上図よりも大きな予算となっているはずです。

それにしても一貫して大きな右肩上がりを続けており、日本の国防予算とは差が開く一方です。

2010年頃までは、日本の海上自衛隊はアジアでは圧倒的なパワーを誇っていました。それがたった10年で一気に中国海軍に抜かれてしまったのです。

もはや海上自衛隊はアジアナンバーワンの地位を完全に中国海軍に明け渡しました。アジアの制海権は中国のものになりつつあります。

衝撃的なのはミサイルの射程距離


中国の艦艇に配備される垂直発射型のミサイルは、2000年には一基たりともありませんでした。

ところが今や2,000基を超えています。海上自衛隊が持つ同種のミサイルは約1,500基であり、日本をあっという間に抜き去りました。

そして何より驚くのはその射程距離の違いです。中国が保有するミサイルの方が射程距離が長く、海上自衛隊のミサイルの射程に入る前に中国海軍のミサイルが発射されてしまえば対処のしようがなく、勝負ありとなります。

こうした事実を中国海軍も十分に承知しており、軍事衝突を恐れなくなりつつあります。だからこそ尖閣諸島沖の日本領海に中国公船が堂々と領海侵犯しているというわけなのです。

中国にとって目の上のたんこぶはアメリカ海軍だけなのです。そして、近い将来、中国海軍はアメリカ海軍をも上回る力を持ちそうな気配です。それはアメリカ自身が認めている事実なのです。

感想


2020年内にも日本政府は尖閣諸島に、自然探査のための上陸を果たすといいます。しかし、海軍力では中国に圧倒されているわけですから、アメリカ海軍の力に頼るしかありません。

幸い今、アメリカは中国を敵視しているため、日米同盟の絆は強まっているといえるでしょう。米中貿易戦争、そして中国発の新型コロナウイルスへの不誠実で虚飾に満ちた中国の対応によるものです。

しかし、11月3日の大統領選で、もしもバイデン候補が勝つようなことになると少々風向きが変わりそうな気配もあります。もちろん、日本にとっては悪い気配となります。

とはいえ日本は主権国家なのですから、たとえアメリカの風向きが変わったとしても自国のことは自国で守るだけの国防力を強化しなければならないことは自明の理だと確信するのです。本当の独立国家となるためには当たり前のことです。

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