京都にはなぜ優良企業が多いのか?

京セラなど京都で生まれ育った企業に優良企業が多いように感じるのは気のせいなのでしょうか?
いや、気のせいではないと個人的には思います。ではいったいなぜなのか私見を述べたいと思います。
京都を本店とする代表的企業
以下は京都府を本店とする誰もが知っているような優良企業です。そして、金額は株式の時価総額(2020年10月末)を示しています。
日本電産株式会社(6594) 約6兆3千億円
オムロン株式会社(6645) 約1兆5千億円
ローム株式会社(6963) 約8千億円
京セラ株式会社(6971) 約2兆2千億円
株式会社村田製作所(6981) 約4兆9千億円
株式会社島津製作所(7701) 約9千億円
任天堂株式会社(7974) 約7兆5千億円
オムロン株式会社(6645) 約1兆5千億円
ローム株式会社(6963) 約8千億円
京セラ株式会社(6971) 約2兆2千億円
株式会社村田製作所(6981) 約4兆9千億円
株式会社島津製作所(7701) 約9千億円
任天堂株式会社(7974) 約7兆5千億円
東証1部に占める比率
それにしてもそうそうたる顔ぶれです。上記の企業の株式時価総額を合計すると約24兆1千億円になります。
東証1部上場企業の時価総額の総計は約600兆円であり、上記企業だけで全上場銘柄の約4.0%となります。
京都府の人口は約257万人であり、日本全体の約2.0%に過ぎません。それなのに京都を本拠地とする主な東証1部上場企業だけで人口比率の2倍となっており、データ的にも京都は優良企業が多いといえます。
その他の東証1部上場企業
前記の企業のほかにも京都が本店の東証1部上場銘柄は数多くあります。
宝ホールディングス株式会社(2531)
グンゼ株式会社(3002)
株式会社オンリー(3376)
株式会社ハウスドゥ(3457)
株式会社ジェイ・エス・ビー(3480)
ダイニック株式会社(3551)
株式会社ワコールホールディングス(3591)
株式会社クラウディアホールディングス(3607)
株式会社フェイス(4295)
新日本理化株式会社(4406)
第一工業製薬株式会社(4461)
三洋化成工業株式会社(4471)
日本新薬株式会社(4516)
株式会社ファルコホールディングス(4671)
ワタベウェディング株式会社(4696)
株式会社トーセ(4728)
コタ株式会社(4923)
日東精工株式会社(5957)
サンコール株式会社(5985)
TOWA株式会社(6315)
サムコ株式会社(6387)
株式会社ユーシン精機(6482)
I−PEX株式会社(6640)
日新電機株式会社(6641)
不二電機工業株式会社(6654)
株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション(6674)
星和電機株式会社(6748)
マクセルホールディングス株式会社(6810)
株式会社堀場製作所(6856)
ニチコン株式会社(6996)
三菱ロジスネクスト株式会社(7105)
株式会社たけびし(7510)
株式会社SCREENホールディングス(7735)
NISSHA株式会社(7915)
株式会社松風(7979)
株式会社キング(8118)
株式会社京都銀行(8369)
アイフル株式会社(8515)
SGホールディングス株式会社(9143)
株式会社中央倉庫(9319)
株式会社王将フードサービス(9936)
グンゼ株式会社(3002)
株式会社オンリー(3376)
株式会社ハウスドゥ(3457)
株式会社ジェイ・エス・ビー(3480)
ダイニック株式会社(3551)
株式会社ワコールホールディングス(3591)
株式会社クラウディアホールディングス(3607)
株式会社フェイス(4295)
新日本理化株式会社(4406)
第一工業製薬株式会社(4461)
三洋化成工業株式会社(4471)
日本新薬株式会社(4516)
株式会社ファルコホールディングス(4671)
ワタベウェディング株式会社(4696)
株式会社トーセ(4728)
コタ株式会社(4923)
日東精工株式会社(5957)
サンコール株式会社(5985)
TOWA株式会社(6315)
サムコ株式会社(6387)
株式会社ユーシン精機(6482)
I−PEX株式会社(6640)
日新電機株式会社(6641)
不二電機工業株式会社(6654)
株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション(6674)
星和電機株式会社(6748)
マクセルホールディングス株式会社(6810)
株式会社堀場製作所(6856)
ニチコン株式会社(6996)
三菱ロジスネクスト株式会社(7105)
株式会社たけびし(7510)
株式会社SCREENホールディングス(7735)
NISSHA株式会社(7915)
株式会社松風(7979)
株式会社キング(8118)
株式会社京都銀行(8369)
アイフル株式会社(8515)
SGホールディングス株式会社(9143)
株式会社中央倉庫(9319)
株式会社王将フードサービス(9936)
以上の企業の株式時価総額の合計は約4兆7千億円となります。
代表的な企業と合計すると東証1部上場銘柄の時価総額が全東証1部銘柄で占める比率は約4.8%となり、人口比率を大きく上回ります。
なぜ京都に優良企業が多いのか?
さて、ではなぜ京都には優良企業が多いのでしょうか。随分と前ですが、日本電産の創業者である永守重信さんが書かれた本を読んだことがあります。
その中で今でも印象に残っている部分があるのです。
工場で夜遅くまで働いて家路につこうとしていると、近所の工場はまだまだ灯りが煌々として頑張っている。負けてたまるかと思って頑張ったといった内容だったと記憶しています。
「朱に交われば赤くなる」ということなのだと思うのです。
頑張っている企業があったり、成長している優秀な企業があれば、負けてたまるかと切磋琢磨していき、成長企業が相乗効果的に生まれたのではと考えられるのです。
今のように働き方改革など無い時代ですから、労働時間は相当長かったろうと思います。今ではブラック企業になってしまうのかもしれませんが、中小零細企業が成長していくには労働時間など気にしていられないというのが実際のところです。
高度成長時代でしたから頑張ればいくらでも仕事は入ってきたのでしょう。そして、一流が一流を育てると言うことなのだろうと考えられます。
老舗企業もまた多く
上場している大企業ばかりではありません。歴史ある老舗企業の存在率も高く、日本一となっています。

(出所:社会実情データ図録)
京都は太平洋戦争時に空襲の被害に遭わなかったのではないかという考えも浮かびますが、京都も1945年1月から6月にわたって5回の空襲を受けており、その因果関係は定かではありません。
ただし、現実問題として京都に老舗企業が多いのは事実であり、京都のかたは商売上手だといえそうです。
最後に
小さな企業が成長していくためには多少の無茶は必要悪だと思います。
マイクロソフトのビル・ゲイツ氏などは会社に泊まって働いていたと聞いたことがあります。ランチェスター戦略から考えても弱小企業にとって、労働時間の長さは成功に不可欠なことは明らかです。
あまりに厳しい労働規制は日本の成長の阻害要因になる可能性が高いともいえます。
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