NT倍率から見る日経平均急上昇。市場に歪みが見える

天秤



日経平均が異様とも思える急上昇で25,906円まで駆け上がりました(2020年11月16日)。それにしてもこの急上昇には首を傾げざるを得ません。

一体なにが起こっているのでしょうか?



不思議な日経平均上昇


こんなにも日経平均が上がっているのだから、持ち株もさぞや上がっているかと思えば、評価益は横ばいで増えていない。

どうやら上がっているのは日経平均だけのようです。なにしろ値がさ株のファーストリテイリングと東京エレクトロンだけで日経平均を大きく押し上げているようであり、明らかに不自然な動きに見えます。

でも感覚的なもので当てにならないので検証してみることにしました。

日経平均とTOPIXの値動きを比較


以下は2006年3月末を起点とし、日経平均とTOPIXの値動き推移を追ったものです。

20201116225T.jpg

2009年あたりから、日経平均のほうが好パフォーマンスを示していることがわかります。とはいえ、いくらなんでも今回はピッチが速い。

NT倍率の推移


日経平均株価をTOPIXで割ったNT倍率の推移が以下です。

20201116NT.jpg

徐々に倍率が広がっていく傾向を示していることが、近似値(細いライン)を見ればわかります。

しかし、15倍というのは約15年の中でも飛びぬけて高い。日経平均が買われ過ぎていると考えられます。TOPIXが動かず、NT倍率だけが14倍に戻れば、日経平均だけが24,000円台前半に下落してもおかしくありません。

短期的戦略


日経平均が下がれば儲かるベア型投信の買い場ともとれますが、予想以上に日経平均が上がる可能性もあります。

大きな利益は望めないものの勝てる可能性が高いと考えられる戦略は、「日経平均売り、TOPIX買い」のペアトレード(※)だと思われます。なぜなら、TOPIXは日経平均に比べて相対的に安いと考えられるからです。

TOPIXの上場ブルベア投信を探したところ、ありました。

・TOPIXブル2倍上場投信(1568)

20201116_1568.jpg

これに以前手掛けたことのある、楽天ETF日経ダブルインバース(1459)を合わせて買えば、市場の歪みが修正されたときには利益がでそうな感じです。

20201116_1459.jpg

長期投資家としては邪道ではありますが、遊び半分で今日(11月17日)の寄り付きで2銘柄買って、お小遣いを稼ごうと取らぬ狸の皮算用をしているのです。まずは、両銘柄の金額が同程度になるよう株数を調整しないと・・・。

(※)ペアトレード
相関関係の高い銘柄の変動を利用して収益をあげる取引手法。割安な銘柄を買い、割高な銘柄を売って、株価が近づいたタイミングで反対売買を行い利益を確定する。相場がどのように変化しても影響を受けにくい。


最後に


買っても負けても年内には反対売買をするつもりです。自分の相場勘を信じてみましょう。結果は後日ご報告できればと思います。

投資はくれぐれも自己責任でお願いします。

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