一度はまった階層から抜け出すことは難しい。若者はとにかく職業経験を!

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日本は人種差別はありませんが、階層社会は明確に存在します。そして一度その階層に取り込まれてしまうとそこから抜け出すことは困難です。

ところで、その階層を生み出す源泉はただの景気の浮き沈みだけ。その人がどの階層に取り込まれるかは生まれた年によって大きく左右されるのが現実です。

そしてその傾向はバブル崩壊後により顕著となりました。



日本社会は3つの階層に分けられる


プロフェッショナル経営者が日本でも増えてきました。ある企業の社長を務めたと思ったら別の会社に移り、そこでも社長を務める。いわゆる社長業です。

社長に限ったことではありません。上流経営者層は転職してもやはり上流層のままです。よほどのヘマをしない限り、下の階層に落ちてくることはありません。

そして、悠々自適の老後が待っているわけです。

中流階層は日本社会の多くを占める階層です。同じ企業に長く勤めて出世していけば、上流階層に移動する可能性もあります。

その一方で、リストラにあったり、会社が倒産したりすれば、組織に安住していた人は再就職先を見つけることができず、下層階級に落ちることもあります。

そして、最後は下流階層です。非正規雇用の中をひたすらぐるぐるループして、中流で通用するスキルはいつまでたっても獲得できず、上の階層に上がることはできません。まるで別々の水槽を泳ぐ魚のようです。

中流階層に留まることすら至難の業


中流階層に留まることすら今の日本では難しくなってきました。理由は2つです。

政府が緊縮財政路線を改めないため、デフレから抜け出せないこと、そして、株主至上主義の進展による株主還元の欲求が高まってきたことです。

以下は製造業の利益率などの推移を示したものです。

20201130rieki.png
(出所:社会実情データ図録)

外国人株主が増えた2000年代以降、見事に配当金の額が増えていることがわかります。利益は従業員には還元せず、株主に還元するというわけです。

求人倍率の推移と運次第の階層化


学生の就職環境はその人の生まれた年によって左右される面が非常に強い。単に運不運の問題です。

以下は大学生の就職内定率の推移です。

20201130syuusyoku.png
(出所:社会実情データ図録)

その時々の景気によって大きく左右されていることがわかります。

以下はフリーター・ニートの推移です。

20201130free.png
(出所:社会実情データ図録)

いったん、この階層に入り込んだら脱出することは難しい。これから就職する人はなんとしてもこの階層に入らないようにしたほうがいい。

コロナ騒動で厳しい雇用情勢ですが、安易な選択は一生を棒に振る可能性があります。

学生は景気が悪くても職業経験を


経済評論家の上念司さんが、就職環境が厳しくても職に就くことの大切さを説いていて実にわかりやすい。



希望の職に就けなくても、職業経験を積むことで能力を高め、転職することができます。少なくとも中流階層の中を浮遊することができるのです。

ところが、下流階層に甘んじると転職すらままなりません。企業はまともな職業経験を持たない人を雇いたがりませんから。そして、歳を重ねれば重ねるほど状況はますます悪化していきます。

第一希望でなくても、今は我慢のときと割り切って頑張ればいずれチャンスもめぐってくるというものです。

最後に


今はコロナ騒動で就職環境も厳しい。しかし、これから就職する人は、少々妥協をしても職に就くことが一番の選択肢だといえそうです。

あと2年もすればコロナ騒動もすっかり収まっているはずです。きちんと職業経験さえ積んでおけば、そこから再スタートを切れますし、人生の軌道修正は十分に可能なはずです。

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