疑似バフェット指標(2020年11月末):危ない投資法を実践する人

今年もいよいよ師走。急激に冷え込んでまいりました。その一方で過熱しているのが株式市場。
金融緩和とワクチンへの期待からコロナ禍が発生する前よりも株価が上昇しているという意外な展開です。
疑似バフェット指標
さてと11月も終ったので、日経平均の居所を確認してみることにします。今回はなんだかメーターを振り切りそうな予感がして楽しみなのです。(疑似バフェット指標についてはこちらをご覧くださいませ。)

過去40年間の名目GDPと日経平均で計算した標準偏差から求められる許容高値を超えてしまいました。
この水準は割高だと考えられますし、統計的に見れば、今の水準で売れば約7割以上の確率で儲かると思います。(個人の感想です。)
それにしても株価がこんなに上昇すると予想した人がいるでしょうか。本当に意外な上げ相場なのです。
すごい危険な投資手法
投資関連のブログをチラチラとサーフィンしていたら、すごい投資手法を実践している人を見かけたのです。
それはそれは危険な投資法であり、例えば4勝1敗の確率で儲けたとしてもトータルの損益はマイナスになってしまいかねないものだったのです。
どこの誰かもわかりませんし、投資のやり方は人の好みですから外野がとやかく言う筋合いのものではありませんが、いささかビックリしたのでした。
危険な投資法の中身
そこにはこんなことが書かれていたのです。「基本的に損切りはいたしません。株価が10%上がったら利益確定します。」(うろ覚えなのでだいたいです。)
株式投資のコツは大きく儲けて小さく損することです。
株価はどこまで上がるか本当にわからない。最近の日経平均を見れば明らかです。
特に成長株は5倍、10倍と爆発的な上昇をすることは珍しくもなんともありません。それなのに10%上がったらさっさと売ってしまうなんてことをしたら・・・。もったいないとしか言いようがありません。
昨今、日本でもM&Aが盛んです。そしてM&A銘柄といえば、日本M&Aセンター(2127)。その値動きは以下です。

10年前に比べたら、株価は50倍以上に大化けしています。私は2012年あたりから乗らせていただき、売り上がりましたが、今だ少々持ち続けています。売り切らないで本当に良かった。
菅政権の経済ブレーンの一人である、デービット・アトキンソン氏は無意味な中小企業再編論を振り回しているため、M&A銘柄はその愚行に対する保険にもなりそうです。
それにしても10%上がってハイさよならではその後、指をくわえて見ているだけとなってしまうでしょう。「悔し~」(小梅太夫)。
仮定の話
500万円を5銘柄に分けて100万ずつ投資したと仮定し、4勝1敗だったとします。
10%で利益確定したら、400万円×110%=440万円となります。
残り1銘柄が10分の1になってしまったら、10万円です。440万円+10万円=450万円
勝負では勝ち越しているのに、50万円の損失です。こんな投資をしていたら、相場環境が良いときも大して儲けることができないし、環境が悪化したらスッテンテンになりかねません。
最後に
この上昇相場もいつかは終わるはずです。しかし、持株をすべて売ることもまた危険です。株はどこまで上がるか本当にわからない。バブルなんてものは後になってみないと判断がつかないものです。
今は売りあがりつつ、次の仕込み場を待つといった時期といえそうです。
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