マイナンバーカード、急速に普及。用途も広がる

カード



コロナ騒動が始まる前、マイナンバーカードの普及率は約14%と低迷していました。持っている人のほうが珍しく、持つ意義もいまいちわからないといった印象でした。

それが、2020年12月には約23%にまで急速に普及しています。

カードを持っていれば給付金などをスムーズに受け取れるといったメリットのほかにも今後の用途拡大がその背景となっているようです。



カードが急速に普及している理由


マイナカードがここに来て急速に普及してきたのにはいくつかの理由があります。

まずは、マイナカードを持っていれば特例給付金などをスムーズに受け取ることができたという反省です。

今後も同様の給付金などが交付される場合、マイナカードさえあればいち早く給付を受けることができますから、カードを持つメリットがあると考える人が増えているものと考えられます。

また、マイナポイントをもらえるというのも理由の一つでしょう。

マイナポイントをもらえる期間が2021年9月末までに延長されたことから、今後もカードの交付を受ける人は高水準を維持すると思われます。

今、マイナカードを持っていない人でも2021年3月末までに発行を申請すれば間に合います。ただし、コロナの影響で、カードの発行も遅れているのが実情です。自治体によっては3か月程度かかるところもあるようですから、早めに申請しておいたほうがよさそうです。

カードの用途も次々と広がる


マイナカードの用途も今後ますます広がっていきます。

2021年3月からは健康保険証代わりに使用することができるようになります。開始時点で約6割の医療機関で使用可能となる見通し。

また、2021年9月からは医療費の確定申告にも利用できます。マイナカードを持っている人は、確定申告に必要な情報が自動で入力された確定申告書を作成することができます。

領収書を見て、いちいち入力するような手間も省け、手軽に確定申告が可能になります。

数年以内には運転免許証との一体化も検討されています。

マイナカードを健康保険証代わりにするメリット


医療費が多額になっても、自己負担は一定の金額でストップする高額療養費制度。日本ならではの素晴らしい仕組みです。これがあるから日本人は安心して医療機関を診療することができます。

しかし、従来は加入する健康保険組合などが発行する限度額適応認定証などといった書類を用意しないと、高額の療養費を一時的に立て替える必要がありました。300万円立て替えてくれといってもなかなかできない人も多いのではないでしょうか。

しかし、マイナカードを使えば自己負担額を超える部分は最初から負担しなくてもよくなります。

マイナカードが健康保険証の代わりになる理由


ところで、マイナカードには大事なマイナンバーが記載されています。健康保険証代わりに使えるということは、病院の職員にマイナンバーを見られるということになるのでしょうか?

答えはノーです。病院でマイナカードを使う場合は専用端末を自分で操作することになります。

専用端末は政府のシステムとつながっており、カードの情報をもとにその人がどんな健康保険に加入しているか、高額療養費の限度額はいくらかなどといった情報を病院側が知ることができます。

だから、高額療養費を立て替えるなどといったわずらわしいことを行わなくても済むわけです。

最後に


マイナカードを健康保険証代わりに使うには、あらかじめ「マイナポータル」で手続きをしておく必要があります。

それにしてもこのマイナカード。あらゆる行政サービスをワンストップでこなすことができるなかなかの優れものといえそうです。マイナポイントもゲットできるのですから使わない手はありません。

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