メドピア(6095)。いったいどこで売ればいいのか?


コロナ禍が強烈な追い風となっていることは間違いありません。医師向けの情報サイトを運営している東証1部のメドピア(6095)です。この1年で株価は4倍以上に跳ね上がりました。
もっとも、現在がコロナ騒動のピークであろうとも考えられ、コロナ騒動収束とともに株価が大きく下落することも想定しておかねばなりません。
異様な株価チャート
2020年4月からの上げは異様です。安値から見れば約8か月で8倍にまで株価が上昇しました。

時価総額は1752億円(2020年12月末現在)。対して、2021年9月期の予想純利益は10.7億円。予想PERは163倍にもなります。
成長株ですので配当はゼロです。
1株あたりの純資産は250円ほどであり、成長をかなり先取りした株価だといえそうです。
妥当なPERの水準は・・・
成長株で妥当なPER水準などを測るのはそもそも滑稽と思われるかもしれません。しかし、なにかしらの投資尺度は必要というものです。
コロナ騒動前の株価をざっくり2000円とし、2020年9月期の1株利益が35円なので、PERは約57倍といったところでしょうか。
将来をシミュレーション
近似曲線を挿入して5年後くらいを想定してみました。

当期純利益は20億円以上にはなろうかというところ。期待を込めて25億円としておきましょう。PERは60倍と想定してみます。
25億円×60倍=1500億円
数年後を先取りしても、時価総額は1500億円くらいが妥当な線だと思われます。
迷った末の結論
今の株価は売り時だというのが見解です。
ただし、今後の株式市場が予想以上に上振れするリスクもあるし、メドピアの業績が想定外に伸びる可能性もある。
売り切ることなく、売り上がっていくほかないと覚悟を決めるのであります。
最後に
2020年12月24日にある専業個人投資家の今年が紹介されていました。なんとその方はこの1年で資産ほぼゼロから一気に1億円を築き上げたとのこと。
資産急増の要因は主に2つです。
一つめは春先の株価暴落時にIPOで上場したばかりの有望株を割安に仕込んだこと、二つめは、ワクチンを超低温で運ばなければならないことに着目したワクチン関連株への投資です。
興味深いのは、この方は以前、スキャルピングという手法で短期売買をして成功したけれども、2015年からの高速取引業者の台頭により一気に損失がかさみ、資産を急減させてしまったことです。
今度はファンダメンタルズに着目した投資手法に切り替え、復活を遂げたとのこと。個人トレーダーのほとんどが生き残ることができない中、見事な復活劇でした。
むかーし、マネー革命をいうNHKのドキュメンタリーで、相場に勝ち続けられる王道は無いと言っておりました。
成功者が現れれば、皆がそれを真似して結局は儲からなくなってしまうからです。ダーウィンよろしく、強い者が生き残れるのではない、変化に対応できる者が生き残れるといったところでしょうか・・・。
【関連記事】
成長株投資の醍醐味と銘柄の発掘作業
アナリストがカバーしていない中小成長株に宝が埋もれる
テンバガーとなるために必要な最低条件
マザーズ絶好調。一方でJASDAQは落ち目。一体なぜ?
コロナ後の産業構造変化に対応する有望銘柄は?
成長株投資にあたって覚悟しておかねばならない心

にほんブログ村
![]() | 価格:1,540円 |
- 関連記事
-
-
ニトリ、国内飽和で海外に成長機会を探すが・・・。その危険性 2023/05/14
-
スズキ、インド・日本で絶好調を維持 2018/08/12
-
孫正義氏は日本のウォーレン・バフェットか? 2018/11/27
-
スズキのランチェスター戦略(その2) 2018/09/13
-
楽天の利益率が低下する要因 2018/07/28
-
コメント