疑似バフェット指標(2020年12月末):Jリートに資金流入。ゴールデンクロス間近


コロナ禍でトータルで評価損となっていたJリートがいよいよ評価益へと復活したのであります。
株価の上昇ピッチが速すぎてついていけない資金が出遅れのJリートに回ってきたのです。2021年上旬は再びJリートの仕込み場になる可能性も出てきました。
疑似バフェット指標
過去40年間のGDPと日経平均との関係から導かれた指標によれば今の株価はオーバーシュートしているとしか思えません。(疑似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)

日経平均25,000円を超える部分はコロナ禍による金融緩和がもたらしたミニバブルと見ます。
バブルが過熱すれば3万円超えもあり得ない話ではありませんが、そこは絶好の売り時と考えられます。
実体経済にお金が回っていない
株式市場にはお金が回っていますが、実体経済にはお金が回っていないという状況です。
なにしろ物価は消費税増税と新型コロナウイルスのダブルパンチで再び下落に転じており、早期の回復は望めません。お金のあるところにますますお金が集まっているだけであり、政府の政策がチグハグなことがよくわかります。

(出所:日本銀行)
そしてそれは自殺者の増加という悲しい結果ももたらしています。

(出所:厚生労働省)
出遅れのJリートは買い安心感あり
株の上昇に比べて戻りが鈍いのがJリート市場です。しかし、大納会での値動きが来年を暗示しているかのようでした。日経平均は安かったのにもかかわらず、Jリートは大いに買われました。
しばらくボックス相場を続けてきましたが、ゴールデンクロス(※)して上昇基調に転ずる気配が見えてきています。

個人的にもコロナ禍で評価損となっていたJリート銘柄群が評価益に転じており、今後もしばらくは弱気になる必要はなさそうです。
(※)ゴールデンクロス
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に交差して抜けることをゴールデンクロスと呼ぶ。相場の上昇期入りのシグナルの一つとされている。ただし、確実に上昇するとはいい切れず総合的な判断が必要である。
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に交差して抜けることをゴールデンクロスと呼ぶ。相場の上昇期入りのシグナルの一つとされている。ただし、確実に上昇するとはいい切れず総合的な判断が必要である。
2021年最初のビッグイベント
1月6日、アメリカの上下両院で、大統領選の選挙人団投票の結果がつつがなく承認されるかどうかが2021年最初のビッグイベントとなりそうです。
トランプ大統領側の動き次第では、何か一波乱起きる可能性があります。
なにしろ今だトランプ大統領は敗北宣言をしていない。自らの敗北を認めておらず、不正投票疑惑も払拭されていません。
最後に
2020年は歴史に残る年となりました。しかしながら、株価だけは実体経済と乖離した堅調を維持しています。
2021年、この乖離が継続するのか、不可能なのか、それとも実体経済が株価に追い着いていくのか、答えは三択しかありません。
そして、個人的には慎重な投資スタンスが求められると考える年の初めなのです。
【関連記事】
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トレンドラインから2021年の株価動向を探る
インヴィンシブル投資法人の運用報告に見るホテル型Jリートの今後
CREロジスティクスとマリモ地方創生リートの運用報告から今後を読む
Jリートの戻りが株式に比べて鈍すぎるのはなぜ?

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