ゲーム感覚の株式投資が株価上昇の要因!?レバレッジの危険性

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アメリカ株が史上最高値をつけて2020年の株式市場は終了しました。新型コロナウイルスで大量の被害が出ている中でも、政府による追加経済対策に期待が集まっているようです。

しかし、それは一面的な見方であり、実はコロナ騒動による生活スタイルの変化が株価上昇の原動力になっているのです。



個人の売買シェアが急上昇


新型コロナウイルス蔓延後、ロックダウンなどにより世界中で多くの人が自宅なりに閉じ込められる状態が続いています。

そして、時間を持て余した個人が始めたのはなんと株式投資。アメリカ市場における個人の売買シェアは概ね10%前後で推移していたのに、ここ最近はなんと25%ほどにまで急上昇しています。

大手ネット証券の口座数もうなぎ登りで前年同期比と比べて、なんと30%も増加。持て余す時間を株式投資にあてて儲けようというのです。

レバレッジ取引も増加


以下はここ10年のNYダウの動きです。

●NYダウ
20200102NY.jpg

そして以下はNASDAQの値動きです。

●NASDAQ
20200102NASDAQ.jpg

値動きが軽く、また時代に即した新興企業が多いことからNASDAQに資金が集まっていることがわかります。

一部の投資家はゲーム感覚で株式取引をしたり、また一部の投資家は借入金による株式投資でレバレッジをかけており、株式市場が反転すれば大きな痛手を被ることになりそうです。

こうした動きには金融当局も懸念を示していますが、特にこれといった具体的な対策があるわけでもありません。政府にはバブルをコントロールするノウハウはないのです。

失業者による株式取引も増加


なんと失業者による株式取引も増加しているといいます。以下はコロナ騒動前後の日米の失業率の推移です。

20200102situgyou.jpg
(出所:社会実情データ図録)

収入減が絶たれた失業者が株式取引でその糊口をしのごうというわけです。

しかし、世の中そんなに甘くない。個人トレーダーのほとんどは夢破れて生き残れるのは、才能に恵まれた上に努力を怠らないほんの一握りであることは洋の東西を問いません。

追い風が吹いていれば誰でも儲かりますが、逆風になればほとんどの人がやられます。集中投資をしていたり、レバレッジが大きいほど、その被害も大きくなります。

この一年は金融相場で意外にもほとんどの人が利益を上げることができました。帆を立てていれば誰でも儲かったのです。今年(2021年)はそういうわけにはいかないと思います。

格差拡大に対する保険としての投資


一部には、格差社会の進展に対する保険として株式投資を始める向きもあるようです。アメリカは労働生産性が向上しても、労働者はその恩恵にあずかれないという状態が数十年にわたり続いています。

そして、その恩恵を被っているのは株主や経営者なのです。株式投資をしていなければ労働生産性向上の恩恵を受けられないことに気付いた市民が株式投資に走っています。

これは非常に賢明な判断であろうと思います。労働分配率がアップしなければ株で儲けられるし、労働分配率がアップすれば賃金の上昇が見込めるからです。

弱い立場に置かれた労働者のせめてもの抵抗なのです。

最後に


コロナ騒動が収束したときに株式市場がどうなっているのか?それは誰にもわかりません。

しかし、楽観できないことだけは確かであろうというのが個人的見解です。2021年の投資戦略としては

・暴騰時には持株の売却
・高配当利回りの安定成長株への投資
・不況に強いJリートへの投資
・暴落時の成長株への投資

の4本柱でいきたいところです。

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