副業増加中なのにクラウドワークス(3900)の株価はさっぱりダメ・・・

オフィス



政府の緊縮財政のせいで給料が伸びないため、副業を認める企業が増加しています。

いまや日本企業の約3割が副業を解禁しているといいます。

もはや副業は国策ともいえるものです。そして有名な相場格言に「国策は買い」というものがあります。それなのに副業関連銘柄の代表格の株価は冴えないのであります・・・。



クラウドソーシングという働き方


副業といっても多々あります。その中でも自分のスキルを活かすことができる副業にクラウドソーシングがあります。

クラウドソーシングは、インターネットを通して不特定多数の人に仕事を委託する手法をいいます。

アウトソーシングが、専門家や請負業者といったその業務のプロに外注するのに対し、クラウドソーシングは、専門家ではない一般の労働力を活用するといった特徴があります。

発注から受注・納品などの一連の流れを、全てネットを通して行うのが一般的で、業務内容もパソコンでできるものがほとんどです。

業務としては、イラストやロゴの制作やWeb制作、チラシ制作、システム開発、アプリの開発、データ入力、ライティング、翻訳、写真や動画の撮影など数々あります。

代表的なクラウドソーシング銘柄、クラウドワークス


発注する側と受注する側とを結びつけるのはクラウドソーシングの仲介会社です。代表的な上場銘柄として、クラウドワークス(3900)があります。

コロナ禍でクラウドソーシングも好調だと思いますが、株価は残念ながら一向に冴えません。

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業績も低空飛行で、2018年9月期になんとか営業黒字化したと思ったら2020年9月期は再び赤字に転落・・・。2021年9月期は再び黒字に転ずる予想ですが、売上72億円に対し、営業利益が1億円とさみしい限りです。

素人目には追い風が吹いているように思えるのですが、なぜ低空飛行を続けるのでしょうか。会社のWEBサイトで調べてみることにしました。

業績・株価が冴えない理由


会社のホームぺ―ジを見るとここ3年、売上は着実に伸びています。そして、売上総利益(粗利)も同じペースで伸びています。

しかし、営業利益になると途端にダメダメとなっており、2020年9月期は期末に向けて赤字が膨らんでいます。

いったいなぜなのでしょうか?決算説明資料の中にその答えを探してみました。

資料を見ると売上、売上総利益ともに当初の計画どおりに推移しているようです。営業損失が発生していますが、これも想定の範囲内であり、むしろ赤字幅は小さくなっていると説明されています(ホントだろうな)。

赤字の原因は広告宣伝費とされています。WEB広告に加え、2020年9月期の第4四半期はテレビCMを再開したため、コストがかさんだようですが、会社としてはこれを先行投資と考えていたようです。

しかし、テレビCMは思ったほどの効果を発揮しないようで、2021年9月期は実施しない方針。その分が浮いて黒字化するといったところです。

会社としては2022年9月期に営業利益を伸ばしたい意向であり、今は過渡期といったところでしょうか。

株主としてはもう少し待ってやる(上から目線っ!)ってところです。しかし、2022年9月期も低迷するならば損切りやむなしです。(覚悟しろっ!)

同業他社の動向はどうか


それにしても同業他社もこんな状態なのでしょうか?同じく業界大手で遅れて上場した、ランサーズ(4484)について概観してみました。

20210105_4484.jpg

こちらも冴えない展開。

業績も2020年3月期は営業赤字。2021年3月期は黒字転換を目指しているようですが、どうにも低レベルの利益水準です。

両銘柄とも売り上げは順調に伸びていますので、あとは利益がついてくるかだけの勝負です。

最後に


コロナ騒動が追い風になりそうな銘柄なのに株価は冴えず・・・。いずれにせよ、大きな期待は禁物のようです。

テンバガー候補の一つでしたが、当てが外れたようです。成長株投資は3つに1つ当たればめっけものといったところなので割り切るしかありません。

1勝1敗1引き分けでも、1勝で大きく儲けられれば金額ベースでは大勝利となるのが成長株投資の醍醐味なのですから。

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