日経平均堅調にもかかわらずマザーズ軟調。NM倍率を確認

日経平均は本当に3万円の大台に乗せようかという勢いです。しかし、株式市場全体が堅調なわけではありません。
一時、日経平均を凌ぐ好調さを示していたマザーズ市場に陰りが見え始めているのです。
日経平均とマザーズの値動き
以下はここ1年の日経平均とマザーズの値動きです。
●日経平均

●マザーズ

ともに昨年(2020年)3月からの暴落から立ち直っていますが、11月以降の値動きが全く異なります。
日経平均はなにかに取りつかれたかのごとく上げを加速しているのに対し、マザーズは10月にピークをつけた後、ボックス相場に入ってしまいました。
NM倍率を観察
日経平均株価をマザーズ指数で割ったNM倍率の動きを見てみましょう。

当然といえば当然ですが、2020年11月を底として一気に、マザーズが割安方向に転じています。
過去の経験則から考えれば、NM倍率が25倍を超えると再び反転に転じると考えられます。
日経平均が仮に28,000円を維持できたとすれば、マザーズ買いのタイミングは指数が1,120ポイントあたりだと思います(現状1,217ポイント)。
みずほ証券の株価予想に信ぴょう性ありと見る
2021年を占った証券各社の株価予想。強気予想が相次ぐ中、慎重な見方をしていたのが、みずほ証券です。
みずほ証券は今の株価上昇は続かないと見ており、春先に天井をつけて下落に転じ、秋には2万2千円程度まで下がるのではないかと予想しています。
私もこの見方に賛同します。今の日経平均の上げはもはや説明がつかない水準にまで来ているというのが個人的見解です。
最後に
今から大型株を買えるのは、損切りを容赦なくできる短期のトレーダーだけといった印象です。
あえて負け戦に参戦する必要はありません。今は資金ポジションを厚めにして、秋を待つというのが正解ではなかろうかと思う次第なのです。
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