コロナ禍の影響でJリートの投資物件にも大きな変化が

花



私たちの生活スタイルを一変させてしまった目に見えない敵、新型コロナウイルス。このやっかいなウイルスは不動産市況にも大きな影響を与え、結果的にJリート市場にも大きな変化をもたらすこととなりました。

わずか1年でここまで世界は変わるのか、と驚きを禁じ得ないのであります。



高齢者施設に資金が流入


2020年、高齢者が入居する施設や住宅をJリートが積極的に買っています。その額は約730億円で過去最高となりました。

累積での取得額は約2400億円でここ5年で2.4倍に膨らんできています。ただ、Jリート全体からみればわずか1%程度であり、今後も拡大の余地が大いにあります。

高齢者施設が人気の理由


これにはいくつかの要因が考えられます。

1. 高齢化が進むことで需要の拡大が見込まれること
2. 投資実績が積みあがってきていること
3. 安定したキャッシュフローが得られ安心感が高いこと
4. コロナ騒動でホテル物件や商業施設物件の人気がないこと

です。

一つのJリートが多額の高齢者施設を購入


2020年、Jリートが買った高齢者施設約730億円のうち、600億円以上は大和証券リビング投資法人が占めています。

同法人は2020年4月に日本賃貸住宅投資法人と日本ヘルスケア投資法人が合併して誕生しました。

以前、Jリートにヘルスケア系が2つあったと記憶していたのに、今1つしかない理由がわかりました。

Jリート唯一のヘルスケア系投資法人


現状、Jリートでヘルスケア系は1つだけです。それはヘルスケア&メディカル投資法人(3455)です。

予想分配金利回りは4.81%、NAV倍率は1.11倍となっています。(2021年1月20日現在)

以下が最近の値動きです。

●ヘルスケア&メディカル投資法人(3455)
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明らかに東証リート指数よりも好パフォーマンスを示しているといえます。2020年と通して、稼働率は100%。テナントが運営しているのですから当たり前といえばそれまでです。

問題は入居率だろうと思います。

35物件ほどある中で100%の入居率を誇る物件もあれば、60%台しかない物件もあります。しかし、全体的には概ね90%以上の入居率ですので、あまり心配はなさそうです。

最後に


2021年のJリート投資。魅力的な銘柄がいくつか見つかりどれにしようか悩ましい。

現状の候補は以下です。

・トーセイ・リート投資法人(3451)
→高い利回りと住宅比率が高いのが捨てがたい。

・SOSiLA物流リート投資法人(2979)
→安定した物流型で時代にマッチしている。高いのが玉にキズ。

・サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)
→不況に強い住居型は安心感が違う。

・ヘルスケア&メディカル投資法人(3455)
→上述のとおり、今後の成長が見込まれる。

悩ましい。悩んでいるうちに上がってくれれば、保有しているJリートが上がってくれるので、焦らずじっくり考えてみることにします。

休むも相場。

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