ヘッジファンドVS個人投資家!(疑似バフェット指標:2021年1月末)

アメリカの株式市場で、おかしなことが起こっています。赤字で成長見込みもなさそうな中小型株の一部が暴騰しているというのです。
いったい何が起こっているのでしょうか?
個人マネーがヘッジファンドをつぶしにかかる
割高になった株にヘッジファンドが空売りを仕掛けています。ところが、ヘッジファンドを庶民の敵とみなす個人投資家がSNSでつながり、一気に買いを入れる。
現物株のみならず、個別株のオプション取引なども使い買い煽ります。そして、株価は1日で一気に2倍や3倍にも跳ね上がる。そんな事態が起きています。
たまらずヘッジファンドは買戻しを入れて損を出すという顛末です。個人投資家も束になればヘッジファンドに勝ってしまうということです。
ヘッジファンドの経営者は莫大な利益と富を築き上げ、社会をコントロールする。そんな姿に個人はほとほと嫌気がさしていたのでしょう。
そして、不満のたまった個人とそれをつなげるSNSが化学反応を起こし、ヘッジファンドに勝負を挑んでいます。そして、ヘッジファンドの足をすくったのです。
日本でも短期売買が増加中
コロナ禍で、家に閉じ込められているのは日本も同じ。当然日本にも似たような事が起こるわけです。
大手ネット証券では短期売買が活発化しているといいます。月間の取引回数が100回を超えた顧客の数がコロナ騒動前の3割増しとなっています。
不景気の株高とはよく言ったもので、世界にあふれ出たマネーと都市封鎖で時間を持て余した個人が株式投資に走っています。
そして株は上がる。逆に言えばコロナ騒動が収まれば株価は下がると考えることもできます。
疑似バフェット指標(2021年1月末)
2021年1月が終わりました。コロナ騒動もあと1か月すれば落ち着きを取り戻すでしょう。
暖かくなればウイルスの活動は鈍るし、人間の免疫力はアップする。自然の摂理です。(知らんけど)
株価の居所を確認しておきましょう。
(疑似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)

2021年に経済活動がどこまで戻るのか?これを予測することは難しいですが、2020年よりはマシになることは間違いありません。日本の名目GDPは530~540兆円くらいになるのではと想定しています。
それにしても、今の株価は行き過ぎの感が強い。
個人的見解として、昨年(2020年11月)からの株価上昇はプチバブルだと考えます。25,000円以上はメッキがやがて剥がれ落ちると見ます。
ヘッジファンドVS個人投資家の構図は・・・
それにしても、ヘッジファンドを引きづり降ろそうとする個人投資家の動きはまるでアメリカ社会の分断を象徴するかのようです。
一部の金持ちが社会を牛耳る。いわゆるディープステートです。
ディープステートに対する反乱がSNSを媒介として湧き上っています。一庶民としてはあぶく銭をかすめとるヘッジファンドに一泡吹かせた個人投資家に拍手!
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