アフターコロナ。2年前に逆戻りすると仮定すればJリートは・・・

ビル



コロナ騒動の中でも株は堅調だった(あえて過去形)もののJリートの戻りは鈍く、もどかしい思いをした方も多いはず。

しかし、株式市場にもいよいよ変調の兆しが表れてきたように思えます。緩和マネーに支えられた株価のメッキは剥げ落ち、本来あるべき水準へと戻っていくものと考えられます。



Jリートの値動き評価


株価の戻りに比べてJリートの戻りが鈍いのは、コロナ騒動前の2020年に上がりすぎた反動だと考えられます。

適正価格がどの程度か測るのは困難であるとはいえ、目安となるのは2019年の水準あたりではないでしょうか。

以下は東証リート指数の値動きです。

●東証リート指数
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おおまかに言って、現状(2021年1月29日現在)は2年前の水準と同じととらえることができます。

アフターコロナのJリート


アフターコロナ、そのとき何もなかったように元に戻ると仮定すれば各不動産カテゴリーごとの値動きを比較することで割高、割安の判断を下すことができるのではないでしょうか。

各カテゴリーごと、時価総額の一番大きな銘柄の値動ぎを見てみましょう。なお、総合型や複合型は各銘柄ごとに特徴があるため比較の対象にしていません。

【オフィス型】
●日本ビルファンド投資法人(8951)

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【住居型】
●アドバンス・レジデンス投資法人(3269)

20210131_resi.jpg


【物流施設型】
●日本プロロジスリート投資法人(3283)

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【商業施設型】
●日本リテールファンド投資法人(8953)

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【ホテル型】
●ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)

20210131_hotel.jpg

検証


オフィス型と住居型はほぼ2年前と同じ水準を保っています。ここからの値上がりは期待できませんが、下値も限定されていると考えられますので、もっとも安心して投資できる先だと考えます。

物流施設型はいくらなんでも過熱感が過ぎる。コロナ騒動で電子商取引が活発化しており、首都圏で物流施設がひっぱくしているのは事実だし、賃料が好調なのもまた事実です。

しかし、今後は施設の大量供給も予定されているため、いずれ調整がなされるものと推測します。一時期のマスクと似たような状況であり、コロナ騒動が収まれば値崩れする可能性もあります。今は深追いすべきときではないというのが個人的見方です。

商業施設型は割安に放置されていると思われます。コロナ騒動も近い将来収まるはず。そのときには以前の生活が戻ってくるはずです。となれば今の商業施設型は逆張り投資で期待が持てそうです。

予想利回りも4%以上であり、後述するようなホテル型のような悲惨な状態には陥っていません。

ホテル型は価格だけ見れば超割安となっていますが、分配金が極度に低くなっており、利回りから見た割安感はありません。テナントの信用リスクがリートの信用リスクにも結びつくため、恐くて手が出ないという側面もあります。

超逆張り戦術を取る投資家以外は様子見せざるを得ないといったところでしょう。

まとめ


株式市場にはにわかに暗雲が立ち込め出しています。

Jリートは見直し買いが徐々に入っていますが、ここからの値上がりはあまり期待できないと思います。あくまで利回り狙いでいくほかない。

となれば、安全パイの住居型、逆張り型であれば、商業施設型あたりがねらい目ということになりそうです。

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