2021年は高配当株優位の市場に転換

バブル



株式市場の堅調が続いています。

これから暖かくなればウイルスの猛威も収まってくることでしょう。そして、ワクチン接種が始まればいよいよコロナ騒動も終盤に近づいてきたと考えることができそうです。

しかし、今までさんざん痛い目をみてきた投資家は上昇相場でも慎重な投資を続けているようです。それは最近物色されている銘柄をみれば想像がつきます。



2020年は意外にも高配当株が不人気


不況下においては高配当株が相対的に強いのではないかと考えてしまいますが、昨年(2020年)の株式市場は逆の動きをしていました。

コロナ禍で業績の先行きが不透明な中、高い配当を出している会社は、むしろ減配のリスクがあるという理由で敬遠されていたのです。

以下は、日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)と日経平均の値動きです。日経平均高配当株50指数は、日経平均採用銘柄のうち、予想配当利回りの高い50銘柄で構成される株価指数です。

20210203hikaku.jpg

高配当株50指数のほうが日経平均よりも値上がりが鈍いことがわかります。

2021年に入り、高配当株優位に


ところが、今年(2021年)に入り、この流れに変化があらわれ始めています。今年だけを見れば昨年とは逆の動きです。

20210203hikaku2.jpg

高配当株が相対的に買われていることがわかります。

個人的見解


さまざまな見方をすることができるでしょう。個人的には、今後の値下がりをも見据えた物色だと考えます。

今、高い配当を出せるのであれば、今後、減配する可能性は低いし、株式市場全体が下落しても、高配当株は配当利回りが下支えとなって大きな下落をしないと考えている投資家が多いのではないかと推測します。

有望銘柄はないものか?


以下は、予想配当利回り4%以上、純利益予想前期比10%以上、PER20倍以下の条件を満たす銘柄です。

中電工(1941)建設業
ワールドHD(2429)サービス業
ハードオフ(2674)小売業
トラストHD(3286)不動産業
出光興産(5019)石油石炭製品
ENEOS(5020)石油石炭製品
ヨシコン(5280)不動産業
NIC(5742)非鉄金属
藤商事(6257)機械
名古屋電(6797)電気機器
エイケン工業(7265)輸送用機器
VTHD(7593)小売業
エイベックス(7860)情報・通信業
スクロール(8005)小売業
オンワードHD(8016)繊維製品
南都銀(8367)銀行業
フィデアHD(8713)銀行業
明和地所(8869)不動産業
ウッドフレンス(8886)不動産業
リベレステ(8887)不動産業
ハウスフリー(8996)不動産業
Fテレコム(9445)情報・通信業

さすがに欲の皮が突っ張りすぎたか・・・。

短期的には良くても長期的には衰退しそうな銘柄が多いような気がします。銀行やら、石油やら、不動産やら・・・。もう少し妥協せねばならないようです。

最後に


それにしても、ここから株をバンバン買っていくのは恐い水準に入ってきたという印象。

デフレに慣れ切った投資家には未体験ゾーン、未知の世界に入りつつあります。1:2の比率で売却を多くしながら銘柄入れ替えをしていくほかないと考える今日この頃です。

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