NT倍率は歴史的水準。日経平均3万円乗せまで王手!

登山



いよいよ日経平均が3万円にあと一歩のところまで上昇してきました。正直こんなに上がるなどと思ってもいませんでした。びっくり仰天です。

ここまでくれば、いよいよ3万円台の大台に載せてくるのではないでしょうか。そして、その後は神のみぞ知る世界です。まさかバブル後の高値を更新することはないと思いますが。



NT倍率は歴史的水準


日経平均をTOPIXで割ったNT倍率が歴史的水準にまで上昇しています。昨年(2020年)末に15倍に載せ、今年はさらに上昇を続けています。

20210208NT.jpg

近似曲線を引いても今の水準がかなり上振れしていることがわかります。

NT倍率の上昇要因は・・・


ここまでNT倍率が上昇したのはいったいなぜなのでしょうか。いくつか要因が考えられます。

1. 日銀のETF買いで相対的に日経平均が上昇している

2. 優良銘柄にありがちな値がさ株主導の相場である

3. 日経平均先物主導の相場であり、現物は先物に引きづられているだけである

4. TOPIXでは銀行株の時価総額が占める比率が高く、銀行株が異様に安いため全体を押し下げている。

5. 東証市場の再編により、プライム市場に残れないとみられる東証1部銘柄が敬遠されている


より大きな要因はどれか?


いくつか思いつくままに羅列してみたわけですが、いったいどの要因が大きな影響を与えているのでしょうか。またほかに要因はあるのでしょうか。

私見ですが。日銀はこんな高値追いをするとも思えないので、1はないと思います。

2ですが、マザーズ銘柄など小型株も上昇しており、必ずしも大型株主導だとも思えません。

3ですが、日経平均先物(期近物)の出来高を見る限り出来高は減少しており、先物主導でもなさそうです。

20210208sakimono.jpg

4.は東証銀行業株価指数連動型上場投信(1615)とTOPIXの値動きを比べることでその様相を確かめることができました。

20210208ginkou.jpg

銀行株はさえず、明らかにTOPIXの足を引っ張っていると見ます。

5.については、まだまだ先の話であり、猶予期間もあることからその影響は小さいと見ます。

結論


NT倍率の上昇は銀行株の低迷にある。これが現状での結論です。

そう考えると銀行株が大きく反転しない限り、NT倍率が小さくなることはないでしょう。そして、この景気状態では超低金利政策を続けざるを得ず、銀行株が近い将来、大きく上がることは無いと見ます。

よってNT倍率は高水準での推移が当面続くものと考えられます。

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