税制は金持ちの都合に合わせて変更されていく

地球



第二次世界大戦後、所得によって税率区分は24にも分けられ、最高税率はなんと91%!

日本のことではありません。アメリカの話です。



累進課税の目的


なぜ所得が高い人に高率の関税がかけられていたかといえば、国民をなるべく公平に保つためです。

一部の金持ちだけが潤えば国は分断してしまいます。

しかし、それは長くは続きませんでした。富裕層はあらゆる手段で政治に働きかけ税率の累進性は低くなり、むしろ山のカーブを描くように超のつくような高所得層は中所得層よりも税率が低くなるといった逆転現象までもが起こる始末。

金持ちはロビイストを雇い、多額の政治献金で政治家を操り人形のように動かして法律を自分たちの都合の良いように変えてきたのです。

そして国民は富める者と貧しい者、使う人と使われる人に完全に分断されてしまいました。

日本の税率推移


日本はどうか?

以下は日本の所得税と住民税の税率の推移です。

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(出所:財務省)

昭和62年(1987年)から比べるとアメリカ同様、税率は下がってきました。日本もその間、格差が拡大してきたことはアメリカと同じです。

救われるのはまだ日本の格差はアメリカほどではないこと、そして所得税の累進性が若干復活していることです。

金持ち優遇を進めてきた勢力


日本がアメリカの後を追い、金持ち優遇の税制を進めてきたのはなぜか?

それはアメリカかぶれのグローバリストの存在であることは間違いないところでしょう。

象徴的に魔女狩りの対象となるのは竹中平蔵氏などです。竹中氏の言動などを思い出せば、それも理解できます。

残業代は無能力な社員への補助金だとか、正社員は守られ過ぎているとかいう論調は明らかにアメリカ型の資本主義を良しとするものと思います。

悪気があるとは思えないのが救い?


異論反論あるかもしれませんが、私は竹中平蔵氏が巷間言われているような人間の屑だとは思いません。

本当に良かれを思って発言しているようにしか見えないのです。

そこにはそれほどの腹黒さを感じない。私が鈍感だけなのかもしれませんが。

私には、竹中氏はグローバリストに影響された浅薄な西洋かぶれにしか見えません。ダボス会議に行ってはこれが世界の常識などと言っている姿を見ると、劣等感に満ち溢れた東洋の遅れた経済学者としか見えないのです。

ダボス会議で仕入れた知識を自慢気に語るその姿は、ほかの日本人を上から目線で見下しているようでもありますが、世界のグローバリストからは見下されているというのが実態ではないでしょうか。

あれほどプライマリーバランスの重要性を説いていたかと思えば、昨今、財政破綻論の誤りが暴露されてくれば、財政均衡論は誤りだったとあっさり認める変わり身の速さ。

誤りを認めることは素晴らしい。しかし、そこには「ぶれない自分」というものが見えません。

最後に


グローバリストの影響を色濃く受ければ、日本はますます格差が拡大していくでしょう。

悪しきグローバリズムは排除しつつ、日本独自の資本主義を保つことの重要性を感じる今日この頃なのです。

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