上がって良し、下がって良しのJリート投資

ビル



日経平均3万円割れ。一方でJリートが高い。しかし、一方で金利も上昇してきており、上値は限定されるのではないかと考えます。

しかし、上がっても下がっても構わないというのがJリート投資の強みでもあります。



東証リート指数の動き


今年(2021年)に入り、株価に引きづられる形でJリートも値上がり基調です。

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2020年3月の安値から800ポイント戻し。2019年の高値には及びませんが近いところまで来ています。

しかし、今後も強気を維持してよいか?と考えると若干首をひねらざるを得ない。世界的に金利が上昇に転じており、相対的にリートの魅力が低下するからです。

ちなみにJリートの平均利回りは3.7%程度。ここからさらに買い上がるのはいささか無謀とも思えてきます。

アメリカ、日本の金利動向


昨年(2020年)秋からアメリカの金利が上昇に転じています。以下は長期国債10年の値動きです。

20210223_USABOND.jpg

日本も今年(2021年)に入り、じわりと上昇。まだまだ金利というほどのレベルではありませんが、マイナス金利からは脱却しました。

20210223_JBOND.jpg

債券の金利が上がれば、相対的にリートの魅力は下がる。これは致し方ありません。

上がって良し、下がって良し


しかし、Jリートホルダーにとっては上がろうが下がろうがどっちでも違った魅力があります(持っていない人はそうではありませんが)。

上がれば、含み益が増えますからうれしいというのが率直なところです。しかし、下がれば、追加投資のチャンス到来です。

Jリートは株ほど大きな業績変化はありませんから(ホテル型のような例外はある)、下がっても比較的安心して追加投資ができます。

ただし、分散投資はかかせません。

ホテル型の動向はどうか


ここに来て、ホテル型Jリートもかなり値を戻してきました。

●インヴィンシブル投資法人(8963)
20210223_8963.jpg

ホテル稼働率がどうなっているのか、インヴィンシブル投資法人(8963)のIRを見てみました。

2021年1月の客室稼働率は46.9%となっています。最悪時には25%ほどまで下がり、昨年7月に40%程度まで回復していたことを考えると悪くない数字です。

2月は緊急事態宣言の影響で再び悪化する可能性が高いですが、3月以降は持ち直してくると推測します。

ホテル型Jリートも最悪期は脱したと見てよさそうです。

最後に


買いたいものはなかなか下がらない。そして、売ったものはますます上がるなんてこともよくある話。

しかし、頭としっぽはくれてやれの精神で乗り切っていくほかなし。Jリートも最悪期を脱し、いよいよ選別投資の段階に入りました。

目先の相場に振り舞わされることなくじっくりといきたいもんです。

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