初押しは買いと言うが(疑似バフェット指標:2021年2月末)

にわかにアメリカに金利上昇の芽が出始め、日経平均3万円を割り込み、弱気論も出始めてきました。
しかしながら、「初押しは買い」という言葉もあります。ではいったいどこまで押し目を作るのでしょうか。いくつか仮説を考えてみました。
なぜ初押しは買いなのか
一般的に初押しは買いと言われますが、いったいなぜなのでしょうか。
いろいろ調べてみましたが、特に科学的な根拠はなく経験則のようです。考え方としてはいったんトレンドが変化すれば、しばらくは継続するというものであり、そのトレンドの中での調整局面では買いが正解になることが多いというものです。
あくまで格言であり、必ずそうなるというものでもありませんが、経験上、そうなることが多いという先人の知恵が言葉として残ったものと考えることができます。
チャートから考える
週足チャートで見ますと、上昇トレンドにいる場合、大きなショックを除き、概ね52週移動平均線が下値となっているようです。
●日経平均株価

そう考えると2万4千円程度が押し目待ちのラインになるのではないでしょうか。
今の株価水準から2割程度の下げは覚悟しておかなければならないと考えます。
PERから考える
現状、日経平均を構成している銘柄の1株利益は1,330円ほどと想定されます。
適正なPERの水準を推し測ることは難しいですが、概ね15倍程度が過去の水準から妥当であると思います。
1,330円×15倍=19,950円
2万円割れもありうる水準だと覚悟しておかねばなりません。
もっとも、1株利益は当然に業績動向によって大きく変わってきますので、ブレが大きい。ざっくり2万円と考えておけばいいでしょう。
疑似バフェット指標(2021年2月末)
当方が勝手に考えた疑似バフェット指標でも今の株価は明らかに割高だと思われます。
(疑似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)

現代は、株主至上主義がはびこっているため、株価が高く維持される傾向にあります。その点、株主にとっては有利だといえますが、労働者にとってはつらいご時世です。
疑似バフェット指標から導かれる適正株価は16,000円台とかなり低め。しかし、2万5千円程度の株高は許容されると思います。
まとめ
さて、今回の下げが本格的になるのか、はたまたすぐに切り返してくるのか、その判断は難しい。
しかし、現在の水準は割高だというのはほぼ間違いないとみます。当然、調整はあるものと考えられます。
当面、24,000円程度までの下げを覚悟しつつ、買い下がりを考えていく局面ではなかろうかというのが個人の感想です。
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