2021年はテンバガー期待薄。そして相対的にTOPIX優位に

株式市場の潮目が変わりつつあります。成長株から割安株へのシフトが明らかに進んでいます。
2021年はテンバガー銘柄は急減し大きな利益を得ることが難しい年になりそうです。
ミニバブルは縮小均衡へ
ワクチン接種開始、そしてアメリカ金利上昇で超金融相場ともいえるミニバブルは縮小を始めたようです。
ここ最近、成長株や値がさ株の動きがさえない。一方で堅調なのは低PERで高配当利回りの割安株です。
それを裏付けるように値がさ株の影響を大きく受ける日経平均がTOPIXに比べてパフォーマンスが悪い。
上がるときはTOPIXの方がよく上がるし、下がるときは日経平均の方がよく下がる。要するに、日経平均割高、TOPIX割安の相場になっていると考えられます。
2020年のお祭り騒ぎ
それにしても2020年11月からの株式市場の上昇は異様でした。株式が巣ごもり消費の対象となったかのように買うから上がる、上がるから買うの連鎖・・・。
2020年から新たに投資を開始した、にわか投資家の資金も入り込みまさにプチバブル。
以下は日経平均株価の長期推移です。

(出所:社会実情データ図録)
日本人だというのに日本株だけでは飽き足らずアメリカ株も投資の対象となっています。
国内インターネット証券のアメリカ株の売買代金は2019年の4倍以上に膨らんだというのですから驚きです。
日経新聞によれば、「投資家バー」なるものまでオープンしたとか。いささか行き過ぎと言わざるをえません。
バブルの歴史は繰り返される
大きなバブルは60年おきに、小さなバブルは30年おきに起きるといいます。
バブル崩壊で痛い目にあった人も60年経つとほぼこの世からいなくなります。結局のところ、他人の経験からは学ばない人間は先人の失敗を顧みることなく、バブルに踊らされるのです。
また、30年経つと世の中の権力構造や資産の保有層が変わります。
機関投資家の意思決定者も世代交替しますし、バブル崩壊の痛手を直接被っていない若者も30年経つと立派な富裕層になって投資を始めたりするのです。
しかし、30年前のことはまだ覚えている人も多い。従って、プチバブルで収まるという具合です。
そして誰もいなくなる
日本がバブルに沸いたのは1980年代後半。そして、30数年の歳月が流れたのです。
まさに今、プチバブル発生の時期に来ていたと考えることができます。そして次なる大きなバブルは2050年過ぎあたりではなかろうかと思います。
私は生きていない可能性が高い。1980年代のバブルを経験した人はほぼ亡くなっているはずです。だからこそ新たなバブルが発生するのです。
最後に
2021年は割安株、高配当株の年だと思います。よって、大きな値上がりを期待できる銘柄はごくわずかとなり、大儲けするのが難しい年だと思います。
そして、今は日経平均割高、TOPIX割安だというのが個人的見解です。
お小遣い稼ぎに日経平均ダブルベアETFを買い、TOPIXダブルブルETFを買うというペアトレードでちょっとした小遣い稼ぎに走ろうと企んでいるのであります。
しかし長居は無用。1か月以内には買っても負けても反対売買をしてケリをつける所存です。
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