ウイスキー1本が8500万円。チューリップバブルを思い出す

チューリップ



ウイスキー1本が8500万円!!!

いくら高級とはいえ、たかがウイスキー。飲めば酔っぱらってお終い。その味の違いがわかる人がいったいどれだけいるのかさえ大いなる疑問です。

チューリップバブルに踊らされたオランダを思い出さずにはいられません。



ウイスキーまで投資の対象に?!


金融商品では飽き足らないのか、もはや値上がりするものならなんでも買うというおかしな世相となりました。

高級腕時計ロレックスが手に入りにくく中古が新品よりも高いとか、最近ではウイスキーまでもが投資(投機)の対象になっています。

2020年8月には香港のオークションで、日本のウイスキーの名酒「山崎55年」が8500万円もの大金で落札されたといいます。

発売時の値段は300万円(それでも高いが)。300万円が吊り上がって8500万円です。これを異常と言わずになんと言うのでしょうか。

オランダのチューリップバブルでは球根1つで家が買えたといいますが、結局のところバブルは崩壊し、球根本来の価値へと収束しました。

今は新型コロナウイルスのみならず、新型バブルウイルスも流行しているようです。

クラウドファンディングも好調だが


Jリートでは物足りないのか、不動産に投資するクラウドファンディングも絶好調です。

少額から投資ができ、7%程度の利回りが期待できるなどといってさかんに資金を集めています。

業界最大手が2021年2月に募集した案件は上限の3億6千万円がわずか2分足らずで集まったといいますから驚きです。

しかし、この世界も玉石混淆。怪しげな物件に投資しているのではないかと疑われるような案件もちらほらと見られるようになっているようです。

素人が手を出すのは危険と言わざるを得ません。

暗号資産に群がる若者


2019年に、にわかに復活の兆しを見せてきたビットコインに代表される暗号資産にも大量のお金が集まっています。

新しい分野ですから、投資家の年齢層も若い。最近、ビットコインの口座を開設した人の4割は20歳代の若者です。

これは日本に限ったことではありません。もはや暗号資産はテレビゲームのような存在になりつつあります。

果ては相場の生中継


コロナ禍でスポーツ中継が減っている中、アメリカでは株式取引の実況中継が人気を博しているというのですから世も末です。

もはや完全に賭博の世界へと入りつつあるという印象。

アメリカの個人投資家の売買はコロナ前の2倍に膨らんでいます。コロナで外出を控える中、テレビゲームでもやるかのように株式取引に熱中しているゲーマー投資家が増えているといえるでしょう。

裏で確実に儲ける胴元が・・・


そんなゲーマー投資家の多くが利用するのが、手数料無料を謳う「ロビンフッド」。

しかし、手数料無料といっても、その実、投資家の注文を高速取引業者に取り次いでリベートを得ています。それがロビンフッドのビジネスモデルなのです。

そして高速取引業者は注文の件数が増えれば増えるほど利ザヤが稼げる。ロビンフッドと高速取引業者は持ちつ持たれつの関係です。そして、知らぬ間にカモになるのは個人投資家。

直接的な手数料は無料ですが、間接的に手数料を支払っているようなものです。気が付かないうちに搾取されているのですが、額が小さいので気が付いていないだけなのです。

しかし、塵も積もれば山となる。これがロビンフッドや高速取引業者の狙いであり、投資家を増やして麻薬中毒にさせるかのようにゲーム感覚の投資を勧めているとしか思えません。

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