やはり2021年は高配当・割安株優位の相場に

チャート



2021年に入り、高配当・割安株の物色が続いています。

考えてみればこれは自然な流れだと思います。日経平均3万円水準はやはりどう考えても割高に見える。

予想外に上がるリスクにも備えつつ、下げ相場に耐えるとなれば高配当・割安株を仕込むしかない。その方が相場が下落に転じたときも、相対的に被害は小さくて済むためです。



2021年初頭の株式市場


2021年になって、配当利回りが3%以上で、PBRが1倍以下の銘柄が人気を博しています。

株式市場が大きく上昇しているときは、成長株に目がいきますので、そういった銘柄には目もくれない。

また、配当利回りが高くて、割安な銘柄は、将来の業績悪化が見込まれている場合も多いため、景気悪化局面では特に危険な存在とみなされます。

しかし、ここに来て、徐々に景気が好転する気配も見えてきました。高配当・割安株も業績の好転が見込まれ、買いが入っているというわけなのです。

保有銘柄の途中経過


日経平均採用銘柄から配当利回りの高い50銘柄をピックアップしたのが日経平均高配当株50指数です。

2021年に入り、同指数は20%上昇しているのに対し、日経平均の上昇は8%にとどまっています。いかに投資家が高配当・割安株に注目しているかがわかろうというものです。

この流れを昨年後半には予想していたのは我ながら立派。←感じ悪い

そして、仕込んだ銘柄は、三菱UFJリース(8593)とハニーズHLD(2792)でした。

日経平均と比べて、そのパフォーマンスはどうだったのでしょうか。

●三菱UFJリース(8593)
20210316_UFJ.jpg

●ハニーズHLD(2792)
20210316_honeys.jpg

三菱UFJリースはまずまずですが、ハニーズHLDはそこそこといったところ。予想は当たっても結果がいまいちついてこない。

それじゃ意味ないので残念ですが、まあ良しとせねばならないでしょう。

何かいい銘柄ない~?


今年はこの流れがまだまだ続くと考えます。

そこで有望銘柄を抽出してみることにしました。

条件は、

・予想配当利回り3%以上
・PBR0.9倍以下
・予想売上高増加5%以上の伸び
・予想PER15倍以下
・ROE5%以上8%以下

なぜ、ROEを5%以上8%以下にしたかといえば、ROEが8%を超えると突如として買われることが多いためです。注目されていないうちに仕込んで、今後に期待というわけです。

抽出された銘柄は以下のとおりです。

森組 1853 東2 建設業
北野建 1866 東1 建設業
サーラ 2734 東1 小売業
コーセーアールイー 3246 東1 不動産業
大石産 3943 福証 パルプ・紙
ナトコ 4627 東JQS 化学
イマジニア 4644 東JQS 情報・通信業
綜研化学 4972 東JQS 化学
浜ゴム 5101 東1 ゴム製品
ニチリン 5184 東2 ゴム製品
ヨシコン 5280 東JQS 不動産業
リバーHD 5690 東2 鉄鋼
日宣 6543 東JQS サービス業
日本フェンオール 6870 東2 電気機器
ヤガミ 7488 名証 卸売業
アイナボHD 7539 東JQS 卸売業
MrMaxHD 8203 東1 小売業
グランディ 8999 東1 不動産業

なにやら、いまいち知名度にかけるような銘柄ばかりですが、いくつかの銘柄のチャートを見るとかなり買われてきています。

知名度の高い銘柄はすでにかなり割高な水準にまで買われたと見ることができるでしょう。

最後に


焦ることはない。ヒンデンブルグの予兆が正しければ、近々調整も入ることでしょう。

休むも相場。チャンスは寝て待つことにします。

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