コロナ禍の生命保険販売。アメリカ好調、日本絶不調

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コロナ禍がなかなか去りません。しかし、最近はめっきり興味も無くしてしまいました。一応マスクだけはしておりますが、むしろ花粉対策・・・。

ときどきお手てをシュッシュする程度でなんとか気を紛らわしているのであります。

しかし、来年あたりはワクチンも始まるだろうと思うとそっちのほうがむしろ怖いし、どうしよ~って感じです。

ところで、同じコロナ禍なのに生命保険業界の動きがアメリカと日本ではずいぶん対照的な動きとなっています。



アメリカの動向


アメリカではコロナ騒動の影響で生命保険の販売がむしろ好調です。

アメリカはとりわけ新型コロナの被害が大きいせいか、若い人が家族のために生命保険に加入することが多くなっています。

2020年は前年比で4%増です。たいしたことないと思われるかもしれませんが、最近10年でもっとも増えているのです。

とりわけ増えているのが40歳代までの若い層。0~44歳までの加入は前年比で8%の伸び。

一方で60歳以上は2%の減少。初めて生命保険に入る若い人が多いという特徴があります。

アメリカの生命保険市場


もっともアメリカは日本に比べて、もともと生命保険に加入している人が少ない。約半分の人しか生命保険の契約をしていません。

日本は約8割の人が契約をしています。日本人は保険好きといわれるゆえんです。

また市場環境も大きく異なっており、アメリカでは富裕層が相続対策で加入する例が多く、若い人はそこまで資金が回らないといった状況です。

最近は日本でもこのような傾向が徐々に表れており、若い人は生命保険に入っていない人が多くなっているようです。

販売経路も大きく変化


コロナ騒動で、人と会いにくくなったという影響もあるのでしょう。

アメリカではネットでの生命保険加入が増加しています。ネット生保の販売数は前年比で3割ほど伸びています。

コロナ禍で、ネットで生命保険を申し込むという心理的なハードルは大きく下がったといえそうです。また、対面販売でもZOOMを利用した商品説明が増えているという実態もあります。

アメリカでもひざ詰め談判での対面営業が主流でしたが、時代が変わってきたといえます。

日本の動向


アメリカではコロナ禍で生命保険契約が増加しているのに対し、日本は大きく減少しています。2020年は前年同期比で2割以上減っており、コロナ騒動は大きな逆風になっています。

もともと日本人は保険に加入している人が多かったこと、またそれゆえ、新たに加入してもらうには義理人情がかかせませんが、対面営業がしづらく契約が伸び悩んだといえそうです。

またアメリカに比べ、コロナ騒動に対する政府の援助が少ないため、やむなく生命保険を解約する人も多かったろうことは容易に推察できます。

最後に


今後も日本の生命保険市場は厳しい状況が続くと思われます。

若い人は生命保険に入る人が少なくなりました。長引くデフレのせいで、若い人ほどコストに厳しい。

余計なお金は使いませんし、義理人情も通じません。合理的な考え方が浸透しているため、合理性のない販売手法は今後ますます通用しなくなっていくはずです。

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