新興宗教にお布施を貢ぐかのようなカモネギ投資家が跋扈する

地球2



極度にグローバリズムが進展した現代社会にあって、多くの庶民はグローバリストに搾取されるだけの低賃金労働者となっています。

そんな庶民にとって、経済的に唯一の救いともいえるのは株式投資だけだといっても過言ではありません。

なぜならグローバリズムは株主資本主義と一体化しており、グローバリストにとっての興味は株価の上昇のみ。庶民も少額ではあってもそれに乗らなければ搾取されるだけに終わっていまうのですから。



企業は儲かっても株主と経営者に還元するだけ


以下は資本金10億円以上の企業における1997年度以降の売上、経常利益、人件費、減価償却費を表しています。

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売上はほとんど横ばいで増えていません。人件費もほぼ横ばいです。そして実際のところ、実質賃金は大きく落ち込んでいます。

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しかし、企業の利益だけは確実に増え、それ以上に増えているのが株主に対する配当金です。そして減価償却費も増えていない。

企業は設備投資を削り、人件費を削って利益を生み出し、それを株主に還元する。そして、経営者と一般の社員との報酬格差は広がる一方です。

低下する労働分配率


以下は1960年からの労働分配率の推移です。

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(以上、出所:新世紀のビッグブラザーへ(三橋貴明氏ブログ))

石油ショック時などの例外を除き、高度成長に合わせて着実に労働者への分配率はアップしていきました。

ところが1990年代後半から一気に労働分配率が下がっています。リーマンショック時に一時的にアップしているのは企業業績が極度に低迷する中で最低限の賃金は払っていたからです。

しかし、リーマンショックが落ち着けば再び下落傾向・・・。

労働者に払う給与はグローバリストにとっては単なるコストでしかありません。少なければ少ないほどいい。

だからこそ、安い人件費を求めて工場の海外移転などが進むわけです。

現代は洗練された奴隷社会


一昔前はアフリカから奴隷船で奴隷を買ってきて、家畜のように働かせるというのがグローバリストのやり方でした。

今は人身売買を堂々とやるわけにはいかないため、より洗練された方法で人間を奴隷化しています。

典型的なのが人材派遣でしょう。奴隷はアフリカ大陸から連れてこられましたが、人材派遣は派遣社員を派遣先へと派遣するだけで、搾取構造は大して変わりません。

もっともらしい仕組みと法律で、その本質をオブラートに包んでいるだけです。

工場の海外移転も同じ。奴隷を連れてくるわけにはいかないので、工場をそのまま持っていって、安い賃金で長時間働かせるというだけです。

以下はアメリカの黒人人口の推移です。

黒人人口の伸びはほとんど奴隷人口の伸びと同じであり、多くの黒人が奴隷で連れてこられたことがわかります。

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(出所:社会実情データ図録)

グローバリズムは国内の格差を広げる


グローバリストの興味はいかに金を儲けるかだけです。誰が働いてくれてもかまわない。安くて良質な労働だけが欲しいのです。

したがって、日本のグローバル企業も海外へどんどん出ていきます。

結果、日本人のための良質な雇用は失われ、低賃金労働だけが残るという構図です。グローバル企業の役員や社員は潤う一方で、職を失った者は低賃金労働に甘んじるほかない。

何しろ海外ではもっと安く働く人がいるからです。

アメリカの悲惨な格差社会


アメリカはとりわけ格差の大きな社会でもあります。莫大の資産を持っている一握りの人と多くの貧しい人々とに分断されています。中間層は没落しました。

しかし、いやそれだからこそ株価は上がる。そんな株価上昇に乗り遅れるなとばかりに若者を中心に株式投資が大流行しています。

スマホ証券会社である、ロビンフッドの口座数が1300万口座を超えたとか。ロビンフッドは2013年に設立されたばかりで、まだ8年も経っていません。

そして、コロナ騒動で給付される給付金の多くが株式投資に回っているといいます。ところが、その投資手法は目茶苦茶で、一部の詐欺師のような投資家に踊らされている投資家が多いのです。

梯子を外される庶民投資家


一部のインフルエンサーともいえる投資家がSNSを通じ、多くの投資家に自分の投資銘柄などを発信。

それに続けとばかりに群がるロビンフッダー。しかし、群がって株価が上昇したときにはインフルエンサーは既に株を売り抜けていて知らん顔なのです。

結局、庶民投資家は梯子を外されてしまう。

いくらなんでもやり過ぎだということで、金融当局(SEC)が動きだし、起訴される人も出てきました。

無知な投資家を操るいわば新興宗教の教祖のようです。教祖の教えにしたがってお布施のごとく投資をしますが結局報われないケースが多い。

地に足がついた投資ではなく、博打みたいなものですから当然といえば当然です。

最後に


ヒンデンブルグ・オーメンは今のところ現れていません。しかし、こんな投資環境がいつまでも続くはずもない。

いつかは冷や水を浴びせられるときが来るでしょう。何しろ今、グローバリズムは徐々に退潮し、ナショナリズムの時代へと振り子が戻りつつあります。

冷や水を浴びせられてもびしょ濡れになって凍え死なないようにリスク管理をしておくほかありません。

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