2021年のJリート市場をリードしているのは意外にも・・・

2020年11月から日経平均株価が驚くほどの上昇をとげたのは周知のとおりです。そして、遅ればせながら、Jリートも2021年に入り、離陸を始めたのです。
そして、その牽引役となったのは意外な銘柄だったのです。
コロナ禍前後のJリート市場
この2年あまり、Jリート市場はまるでジェットコースターのようでした。低金利に支えられ、絶好調だった2019年、そしてコロナ騒動による大暴落。そしてそこからの復活です。
●東証リート指数

2020年半ばにはコロナ騒動による暴落からリバウンドしましたが、2021年に入り新たな上昇ステージに入っています。そしてそれを支える銘柄はアフターコロナを意識した銘柄群だったのです。
2021年の牽引役
2020年、コロナ騒動でもっとも打撃を受けたのはホテル系のJリートでした。その他にもテレワークの進展によりオフィス需要が減退。オフィス系のJリートも不振でした。
しかし、2021年のJリート市場を牽引しているのはホテル系とオフィス系なのです。コロナ騒動の終止符を先取りしたアフターコロナを意識した動きです。
2021年の値上がり率トップはインヴィンシブル投資法人(8963)。3割近い上昇となっています。

2019年の高値には遠く及びませんが、最悪期は脱したと見てよいでしょう。分配金が元通りの水準に戻れば、さらなる一段高も期待できそうです。
2位は同じくホテル系の星野リゾート・リート投資法人。
そして、3位にはオフィス系のいちごオフィスリート投資法人と、出遅れのオフィス系も値上がりを始めました。
主要な買い手
さて、Jリートの上昇を支える買い手はいったい誰なのでしょうか。
やはりというべきか、低金利下で資金運用に頭を悩ませる銀行の資金がJリート市場に入り込んできています。
しかし、今のJリートの水準は必ずしも割安とはいえない。銀行も石橋を叩いての投資となっており、とりわけ人気を集めている物流系リートは敬遠している模様です。
あつものにこりてなますをふくような心理状況であると推測します。
最後に
2021年4月2日現在、Jリートの平均分配金利回りは3.57%。少々魅力に欠ける水準にまで上昇してしまったといえます。
利回り狩りの買いが入っており、庶民投資家としては高値は追わず、時間分散しながら長い目で投資していくほかないと考えております。
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