Jリートが高い。インベスコへの敵対的買収という呼び水

ビル



Jリートが高い。東証リート指数が2021年4月5日は1%超の上昇。

この上昇の引き金となったのはインベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人への敵対的買収であるというのが個人的な見立てです。



Jリートに思惑買い


インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298)に対し、アメリカの投資ファンド、スター・ウッド・キャピタル・グループが敵対的買収の意向を示したのは既報のとおりです。

インベスコは時価総額で1500億円超で、Jリートの中では中小型の部類に入ります。そのため、巨額の買収資金を必要としない。

その割に優良物件を保有しているために狙われたのではないかと推察します。

その思惑が他のJリートにも波及しています。Jリート銘柄が軒並み高い。明らかにインベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人に引っ張られていると思われます。

ちなみにインベスコは14.73%高の20,250円也。TOBの想定価格2万円を上回って終わりました。

インベスコがプレスリリース発表


4月5日付で、インベスコが今回の買収騒ぎに対するプレスリリースを発表しています。

それによれば、公開買付けの実施予定に関する公表は、事前に何の連絡もなく、一方的かつ突然に行われたということです。

今後、公開買付けが実施された場合、公開買付届出書等の内容などを精査した上で、見解を公表する予定としています。

この発表を見る限り、寝耳に水の話で予定調和はなし。ガチンコの戦争に発展しそうな気配です。

株も高く、恐怖指数は下落


日経平均も再び3万円台を回復。市場には3万円前後は当たり前というムードが漂い始めています。

その根拠は日経平均VI指数(※)の動きです。

●日経平均VI指数
20210405VI.jpg

恐怖指数ともいわれるこの指数がどんどん低くなっている。

「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」という相場格言によって立てば、今は楽観の中で成熟しているといったところでしょう。

そして、評価益の増加という幸福感の中で下落が始まると考えられます。

(※)日経平均VI指数
投資家が日経平均株価の将来の変動をどのように想定しているかを表した指数。指数が高いほど、今後相場が大きく変動すると見込んでいることを意味する。日経平均先物および日経平均オプションの価格をもとに算出されている。日経平均株価の急落時には日経平均VI指数が急上昇するという傾向が見られる。


疑似バフェット指標(2021年3月末)


今年もはや3か月が経過してしまいました。2020年度末の株価の居所はどうなのでしょうか。過去40年以上のGDPと日経平均からその居所を探ってみたいと思います。(疑似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)

20210405gijibafe.jpg

依然として株価は割高と見ます。

株価を割高に保っている要因は主に2つ。低金利とグローバリズムに基づく株主至上主義です。

しかし、3万円台がいつまでも続くとは思えないというのが個人的見解です。なぜならば昨今のグローバリズムは明らかに行き過ぎており、今まさにその反動が起きつつあるからです。

最後に


話は戻ってインベスコ。市場価格は買収予定価格を上回っており、このまま堅調に推移すればTOBは失敗する可能性も十分です。

成功を目指すにはさらに価格をアップさせるしかありませんが、うま味は薄れる。今後の動きに注目です。

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