セブン銀行の事業報告から考えるコンビニATM

2018年3月期末のセブン銀行から株主総会招集通知が届きました。
添付書類の事業報告からコンビニATMの将来を考えてみたいと思います。
事業報告のポイント
・増収増益であったこと
・ATM設置台数は4.3%増。平均利用件数は1.4%減
・収益多様化のために、ソフトバンクカード、LINEPayなどのATM利用を開始したこと
・配当性向は40%以上とすること
・決済手段の多様化による影響を受ける可能性があることから、収益構造に厚みを持たせることが課題であること
・ATM設置台数は4.3%増。平均利用件数は1.4%減
・収益多様化のために、ソフトバンクカード、LINEPayなどのATM利用を開始したこと
・配当性向は40%以上とすること
・決済手段の多様化による影響を受ける可能性があることから、収益構造に厚みを持たせることが課題であること
事業報告から考えるセブン銀行の今後
上記のポイントを踏まえると、セブン銀行の今後の業績はセブン・イレブンの出店あるいは廃店の動向に大きく左右されることが伺えます。
また、アメリカのセブン・イレブンへのATMの設置がかなり進んでおり、台数は日本の半分弱となっています。
しかし、私の推計ではアメリカでの1台あたりのATM利用件数は日本の4分の1程度ではないかと思われます。
アメリカは日本に比べ、キャッシュレス化が進んでいる社会ですから、日本のような業績は上げられないのではないかと推測します。
配当性向40%以上という方針は魅力的ですが、有力な投資機会が見つからないともいえます。
フィンテックにいかに対応して新たな機軸を打ち出せるかが、セブン・イレブンの出店動向とともに、今後の成長の鍵となりそうです。
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