面白くない相場続く。投資家の興味も離散中で調整間近?!

オフィス



株がすっかり動かなくなってしまいました。3万円近辺を行ったり来たり。

株に対する投資家の興味も薄れてきたようで、失速の時期が迫りつつあるかのようです。



アメリカの消費動向が変化


株に対する興味が失われつつあるのはアメリカも同じです。ワクチン接種で外出に対する免罪符の発行が進む中、人々の興味は実物消費に向かいつつあります。

現実問題、2021年3月以降、株式売買の出来高は減少傾向にあり、ゲーム感覚の投資は減少しているようです。

そして、実物消費が一気に増加しています。アメリカのクレジットカード払いは2017年以来の増加幅を記録しており、我慢の反動が出ています。

日本にも同様の変化の兆し


日本株の売買も細ってきました。

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4月に入り、出来高が細っているのがわかります。

現在は金融相場から業績相場へ移行している過渡期と思われますが、業績相場の寿命はそれほど長くないのではないかと考えられます。

業績回復のピークアウトはすぐに来る


実態経済は徐々に回復傾向にあり、回復のピークは今夏(2021年夏)あたりと見られています。

株価は先を読む。

今の株価は実体経済の回復と企業業績の持ち直しを既に折り込んでいると思われます。となれば株価の反落の時期が近いと読むのが自然だろうと思います。

実際問題、日経平均3万円は冷静に考えて高い。行き過ぎだというのが個人的見解です。

Jリートの回復もボチボチ頭打ち


株価に比べれば出遅れているとはいえ、Jリートもだいぶ戻しました。

しかし、Jリートの主な投資先であるオフィス不動産の実態は厳しい。大企業を中心としたテレワークの定着がオフィス需要を確実に緩めています。

不動産会社からも弱気の声が聞こえ始めており、賃料を下げても借りてもらいたいという流れになってきています。

東京都心のオフィス空室率は5.4%ほどとなり、供給過剰感が出ています。オフィス系リートは今後も厳しい環境が続きそうな気配です。

最後に


スター・ウッド・キャピタル・グループによるインベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298)への敵対的買収は失敗に終わると予想します。

買収価格が2万円で、市場価格は2万400円余り。

市場価格よりも安い値段で売る投資家が多いとも思えない。投資主は幅広く分散されており、自らの売りで市場価格を下げる投資家はごくわずかだと思われます。

13%のプレミアはケチりすぎていますが、それ以上出せば儲けが少なくなるというジレンマです。

もう少し時期が早くJリート市場が低迷しているときに大きなプレミアを付けられればよかったのでしょうがいささか遅すぎた。

どちらにせよ、あと1か月ちょっとで答えが出ますので引き続き注目していきたいと思います。

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