「ダボス会議では~」の出羽守が出てきたら要注意

ダボス会議とは、スイスに本拠を置く非営利財団、世界経済フォーラムが毎年1月にスイスのダボスで開催する年次総会です。
ダボス会議には世界的な政治家や実業家が集まり、世界経済や環境問題など幅広いテーマが討議されており世界的影響力を持っています。
しかし、このダボス会議なるもの、実は選民思想に満ち溢れ、欺瞞と策謀をもって庶民からいかに金をふんだくるかを考えるというとんでもない会議なのです。
出羽守に気を付けて
「ダボス会議では~」的な出羽守が出てきたらその人物は間違いなく、庶民から金をいかにむしり取るかと考えているグローバリストだといえるでしょう。
彼らはもっともらしい理屈で世界のルールを変えていくようにマスメディアという権威の力をフル活用します。
現代社会では前近代的で残虐的な植民地などという搾取システムを復活させるわけにはいきません。
そこで新たに考えられたのが、人、モノ、金の移動の自由化です。いわゆるグローバリズムです。しかし、グローバリズムは同じ国の中に植民地的低コスト労働者を作り出す結果となります。
いわゆる格差の拡大です。格差拡大こそがグローバリストの利益の源泉なのです。
政財学の癒着の場
ダボス会議に出てくる政治家や学者は財界人から多額の献金などの支援を受けており、いわば財界人の代理人です。もちろん財界人に逆らうわけにはいきません。
財界人は学者を利用しながら自分たちの都合の良いよう政治家に法律や税制を変えさせるのです。政治家や学者はカネをもらってハッピーという腐ったWIN-WIN関係です。
ダボス会議は格差拡大の戦犯の一人
ダボス会議が始まったのが1971年。その後の所得格差の拡大を見ると、ダボス会議が世界に格差拡大をもたらした戦犯の一つだと思わざるを得ません。
以下は世界の主要国の所得格差(ジニ係数(※))の推移です。

(出所:社会実情データ図録)
(※)ジニ係数
所得などの分布の均等度合を示す指標。ジニ係数の値は0から1の間をとり、係数が0に近いほど所得格差が小さく、1に近いほど所得格差が拡大していることを示す。0.2~0.3程度が望ましいとされ、0.4を超えると格差が拡大しており、社会が不安定になって騒乱が起きやすくなるとされる。
所得などの分布の均等度合を示す指標。ジニ係数の値は0から1の間をとり、係数が0に近いほど所得格差が小さく、1に近いほど所得格差が拡大していることを示す。0.2~0.3程度が望ましいとされ、0.4を超えると格差が拡大しており、社会が不安定になって騒乱が起きやすくなるとされる。
ダボス会議は勝ち組がさらに勝ち幅を大きくするかの方策を考える会議だといってよいでしょう。
ヒト、モノ、カネの移動の自由化
1970年代以降、グローバリズムが進んでいることは以下のヒトの移動や貿易規模の拡大、対外直接投資の増加を見れば明らかです。


(出所:社会実情データ図録)
米ソ冷戦終結後の1990年代以降、その流れはさらに加速しているようです。
最後に
「ダボス会議では~」の出羽守が出てきたら、その人はまず、ずる賢い略奪者だと考えて間違いありません。
そんな人の言うことを安易に信じてはなりません。もっともらしい理屈はついていますが、その真の目的は自らの利益の極大化と搾取なのです。
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