雇用環境のカオス化進む。コロナ禍でギグワーカー急増

コロナ禍でまるで魔女狩りのような仕打ちを受けたのが外食産業です。
科学的根拠がなくても、もっともらしい理屈をつけやすいというのがその理由であることは容易に想像できます。
コロナ禍で解雇や雇い止めになった人は10万人を超えていると思われます。そして、さらに深刻なのは廃業を選んでいる人が多数いることです。
そんな中、仕事を求めてさまよい歩くギグワーカーに象徴されるフリーランス人口が急増しています。
フリーランスの形態とその労働人口
フリーランスは3つの形態に分けられます。
1.企業との雇用関係がない自由業者
2.1つの企業に勤めながら副業をする者
3.複数の企業と雇用関係を持つ者
2.1つの企業に勤めながら副業をする者
3.複数の企業と雇用関係を持つ者
です。
大手人材仲介会社の調査によれば、2020年から2021年にかけてフリーランス人口が急増し、なんとその数は約1,700万人!
1年間で6割も増加しています。労働人口の2割に達する規模にあたります。
ダントツで増えたフリーランスの形態
上記3形態のうち、もっとも増えたのは、1の自由業者です。1年でなんと2.4倍になりました。
学者やマスコミによる魔女狩りで飲食業の職を奪われ、自由業に転身する人が増えました。典型的なのがウーバーイーツでしょう。
いわゆるギグワーカーと呼ばれるもので、単発の仕事を請け負う不安定な仕事です。そして何の社会保障もない。
国民年金だけでは安定した老後を送ることなど不可能ですが、国民年金保険料を払うこともままならない人も多い。
完全自己責任で社会から半分疎外されてしまったような立場です。将来ホームレスになってしまう可能性も高いといわざるを得ません。
2の副業者は前年比で約5%増、3の複数の雇用関係を持つ者は約3割増となっており、自由業者の増加が際立っています。
海外でも似たような傾向が
この傾向は日本に限ったことではありません。アメリカでは自由業者が約6千万人に達しており、人口比でみても日本の約4倍という高さです。
就業者の4割がフリーランスとなっており、もはや社会は完全に分断化されているといっても過言ではありません。
搾取されるフリーランスの労働者
フリーランス人口が増加していることを受け、厚生労働省は2021年3月26日に「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」を策定しています。
そのパンフレットを見ればフリーランスを悩ましているであろう状況が手に取るようにわかります。
以下はそのパンフレットの抜粋です。

(出所:厚生労働省)
弱い立場に付け込む事業者が多いであろうことが想像できます。
契約書をきちんと作ってもらえないから支払も遅れたり・・・。あるいは仕事の出来に文句をつけて満額を支払ってもらえなかったり・・・。立場が弱いことを知っているから不当に高いレベルの仕事を押し付けたり・・・。
フリーランス・トラブル110番という駆け込み寺も用意されておりますので、どこまで親身になってくれるかは不明ですが、不当に感じることがあればそちらに相談するのも一手です。
最後に
それにしても、このような冷たい社会にした原因の多くは財務省にあります。これについては時を改めてまとめてみたいと思います。
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