当たり屋に付けでHISへの投資を開始

米国株は強い。その割に弱々しいのが日本株。
迷走する政治とワクチン接種の遅れが株価の動きに反映されていると見てよいでしょう。しかし、個別銘柄ではまだまだ宝も眠っているはずです。
海外出入国者数の推移にびっくり
新型コロナの影響で海外との人の出入りが極端に減っています。
以下は訪日外国人旅行者数と出国日本人数の推移です。

(出所:国土交通省)
2020年は途中経過ではありません。新型コロナウイルスの影響で海外との人の出入りは極端に減少しました。
海外との渡航が制限されたのは3月以降ですから、それ以降はほとんど無いといっても過言ではないレベルにまで落ち込んでいます。
当たり屋に付け
ところで相場格言に「当たり屋に付け」というものがあります。
私の勝手な解釈だと、投資の才能は生まれ持った才能に大きく左右されるため、才能のある人(当たり屋)の真似をしておけば儲かりやすいということです。
先日、日経新聞にひふみ投信で有名なレオス・キャピタルワークスの社長、藤野英人氏のインタビュー記事が掲載されていました。
その中で現状投資している銘柄が紹介されていたのです。その一つがエイチ・アイ・エス(9603)です。しかし、どう考えても現状の業績は苦しい。
2019年10月期は122億円の純利益を出し、1株利益は213円。しかし、2020年10月期は250億円の赤字に転落しました。なにしろ売上が半減しています。配当も無配に転落してしまいました。しかたありません。
2021年10月も業績予想は厳しく、会社四季報の予想では215億円の赤字予想。なんと2022年10月期も120億円の赤字予想となっています。
しかし、藤野社長の言としてはコロナ後の反動としてコト消費の増加を見込んで投資をしているといった話でした。
株価推移は以下のとおり。
●エイチ・アイ・エス(9603)

業績予想の割には踏ん張っているという印象です。アフターコロナを徐々に意識しているのかもしれません。
目先は厳しい
会社サイドから何かメッセージが出ていないか、IR情報を見てみると2021年2月の旅行取扱高の実績が発信されておりました。
海外旅行が前年同月比0.6%。
おお。たいして変わってないじゃないかと思うなかれ。0.6%にまで落ち込んだというのです。ちなみに国内旅行は15.7%とそれでも海外よりはマシ。
訪日旅行を合わせた全体で2.7%とほぼ全滅状態という凄惨な状況となっています。
資金繰りはOK?
資金繰りは大丈夫なのでしょうか。
2021年10月期の第1四半期報告書を見ますと流動資産が1344億円。対して流動負債は887億円となっており、今のところ問題なさそうです。
自己資本は925億円となっており、相当長い期間コロナ騒動が続かない限り、債務超過に陥ることもなさそうでひとまず安心しました。
最後に
それにしても現況は厳しい。
究極の逆張り投資ともいえそうです。藤野社長のポジショントークでないことを祈るばかり。
うまいことコロナ騒動から脱することができれば大きなリターンも期待できるので楽しみに待つことにします。
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