新たなる戦争、中国による日本へのサイバー攻撃を警察が断定

現代の戦争は旧来の陸海空軍による戦闘だけではありません。
宇宙空間での戦い(宇宙船)、サイバー空間での戦い(サイバー戦)などが先進的そして現代的な戦争空間となっています。
2021年4月、日本は中国からのサイバー攻撃があったことを特定し中国を批判、牽制しています。
サイバー攻撃の関係者を送検
2016年、JAXAなど日本国内の約200の組織がサイバー攻撃を受けました。
警察は粘り強く捜査を続け、ついに2021年4月20日、中国共産党の男を書類送検したのです。
警察はサイバー攻撃に利用されたサーバーを特定し、契約をしていた中国人を特定、事情聴取で裏を取ることに成功したのです。
この攻撃は中国の「超限戦」の中の一つといえます。
記者会見で明らかにされたこと
2021年4月22日、警察は今回の件について記者会見を開きました。
その会見内では驚くことに具体的な攻撃元までも断定したのです。その相手は中国人民解放軍の戦略支援部隊61419部隊です。
戦略支援部隊は2015年末に新たに編成され、61419部隊はその配下にある組織です。中国の青島を拠点とし、日本と韓国を担当している部隊です。

慎重な日本の警察がここまで踏み込んだ発言をするのは確信があるからにほかならなりません。
サイバー攻撃を受けた側が攻撃元を名指しで特定し公表する「アトリビューション(※)」を日本が初めて行ったのです。
(※)アトリビューション
サイバー攻撃の攻撃者を特定すること。国家が関与するサイバー攻撃であれば、その組織まで遡る。アトリビューションという言葉は日本語では「特定」を意味する。アトリビューションでは攻撃者の特定だけでなく、サイバー攻撃に使われた手法や目的までも明らかにすることもある。
サイバー攻撃の攻撃者を特定すること。国家が関与するサイバー攻撃であれば、その組織まで遡る。アトリビューションという言葉は日本語では「特定」を意味する。アトリビューションでは攻撃者の特定だけでなく、サイバー攻撃に使われた手法や目的までも明らかにすることもある。
中国側の反応(想定内)
中国側が日本の発表を認めるわけがない。むしろ反発を強めていますがこれも想定の範囲内です。
全体主義の独裁国家であり、もはや悪の枢軸ともいえる中国が誠実な対応をするわけがないのですから。
しかし、警察は数多の状況証拠をそろえており、事実を突き付けられた中国側も警戒を深めることは間違いありません。
相手側にうかつに手を出せないことがわかるからです。
サイバー攻撃の背景にあるもの
中国の武力を背景とした暴力的領土拡張主義は、世界からひんしゅくを買っているのは周知の事実です。
そして、国内的にもジェノサイドを行っていることは海外の政府判断を見てもほぼ明らかです。
この2年でウイグルの出生率が半減しているとのこと。強制的な不妊処置が横行していることの証左の一つです。まさに民族浄化・・・。
正確には国内的なジェノサイドではありません。
第二次世界大戦後に武力で侵略した国を相手にした行為であり、中国の内政問題ではなく重大な国際問題だといえるでしょう。
依然、虎ノ門ニュースで放映された地図が非常にわかりやすい。

本来の中国は「中共」と書かれた部分であり、その他は中国とは別の独立した国家であるというのが正しい理解ということになります。
最後に
既に5年も前から中国と日本は実質的に現代戦争に突入しています。今後も続くでしょう。
とにかく日本はありとあらゆる手段で国防能力を増強するほかないのは明らかです。
(投票所)日本は核武装すべきだと思いますか?
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