Jリート市場に見られる変化。冷徹な市場がコロナ騒動の出口を予言

マスコミがガーガー騒ごうがそれが真実であるかは実に疑わしい。しかし、自らの資金を市場にぶち込む投資家の行動はまさに真剣勝負であり、将来を冷徹に読んでいると考えられます。
そして今、Jリート市場にその気配が見え始めました。
株価という冷酷な経済原理
1995年1月17日早朝、阪神淡路大震災が起こりました。
あまりにも被害が大きく、被害地からの情報が途絶えたため、何が起こったのか最初はよくわからず、その実態はなかなか把握できませんでした。
当時はまだインターネットもほとんど普及していなかった。
そんな中、当日の株式市場で朝からなぜか建設株が不気味なほど上がり始めたのです。
断片情報から株価が大きく動き出したのです。人の不幸をも金儲けに変えようという動きが出るのが株式市場の冷酷非情さです。
ホテル型Jリートが奇妙な動き
ところで、ここ最近Jリート市場でにわかに動き出した銘柄群があります。
ホテルです。
ホテル型Jリートがじりじりと値を上げてきています。
以下は、いちごホテルリート投資法人(3463)の直近の値動きです。
●いちごホテルリート投資法人(3463)

ここ最近じわじわと値上がりしていることがわかります。
もう一つ見てみましょう。インヴィンシブル投資法人(8963)です。
●インヴィンシブル投資法人(8963)

やはり値を上げてきています。
しかし、ホテルへ100%投資しているいちごホテルリート投資法人の上げのほうが強いという印象です。
感染者数は遅行指標
そして以下は巷を賑わしている新型コロナ感染者数の推移です(日本のみ)。

(出所:NHK)
感覚的ですがピークは過ぎた感があります。
しかも、毎日発表される感染者数には2週間ほどのタイムラグがある。実態はもっと減少している可能性が高いといえます。
それをホテル型Jリートの値動きが先取りしていると推測します。
オフィス市場にも兆候が
この兆候はホテルだけに現われているわけではありません。
オフィス、とりわけ中小型のオフィスです。なぜ中小型なのか。
中小型に入る会社は残念ながらIT技術で遅れを取っている会社が多いのが実態です。そのせいでなかなかテレワークで会社を回すことができません。
中堅、中小企業のオフィス需要が復活してきており、テナントの解約はピークアウトしたという見方が出てきました。
中小型オフィスに投資するJリートのパフォーマンスは2021年に入り、東証リート指数を上回っています。
最後に
日本はウイルスの被害が少ないのに医療ひっ迫が叫ばれるなど、日本の医療現場には大きな問題があることが浮き彫りとなりました。
今回は不幸中の幸いで東アジアは被害が小さかったのでなんとか持ちこたえていますが。
しかし、次はどうなるかわからない。そして必ず次もあるはずです。日本は今回の体たらくな対応から学んで危機管理能力を向上させておく必要があることは明々白々なのです。
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