NM倍率から今の株式市場を見る(2021年5月)

株価ボード



マザーズの下げがきつい。これはアメリカのNASDAQ市場に連動した動きだと考えられます。

成長株投資を是とする長期投資家としては現状をどう考えればよいのでしょうか。



NYダウとNASDAQの動き


マザーズの下げから想像するに、さぞかしNASDAQが下がっているかと思ったら案外そうでもないのは意外でした。

●NASDAQ
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しかし、NYダウに比べると相対的に冴えない動きであることは確かです。

●NYダウ
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日経平均と東証マザーズ指数の動き


では日本はどうでしょうか。

以下は日経平均の動きです。なにやら天井をつけたかのような動きとなっています。

●日経平均
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マザースの動きは日経平均の動きを先どっているかのようです。

●東証マザーズ指数
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日経平均がマザーズほど下げないのは日銀の買い支えが期待できるからという要因もあると見ます。

しかし、日銀のETF買いも最近はほとんど無くなり、今後、マザーズの後追いをすると仮定すれば秋口まで日経平均は調整する可能性が高いとみます。

NM倍率の推移


日経平均株価を東証マザーズ指数で割ったNM倍率は2021年5月現在、かなりマザーズ割安の水準に振れてきました。

●NM倍率
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マザーズが日経平均よりも先に調整しているから当然です。

以下は日経平均とマザーズの動きを比べたものです。

20210517NM2.jpg

そろそろマザーズが割安になりすぎつつあるようです。マザーズが上がって辻褄が合うのか?日経平均が下がって辻褄が合うのか?

個人的には両方が起こる可能性可能性が高いと見ます。

空売りが入りにくいマザーズは一方的な動きとなりやすい。上がるときは一方的に上がるし、下がるときはひどく下がるのが新興市場の特徴といえます。

今年は銘柄選びの我慢の年


今年(2021年)は成長株投資を是とする投資家にとっては厳しい年になると思います。

ではどうすればよいか?

今年は来年に備えて銘柄選びに徹するほかない。そして2021年は明らかに高配当、割安株有利の年だと考えられます。

実際問題、高配当、割安株と判断した三菱HCキャピタル(旧三菱UFJリース)(8593)の株価はすこぶる堅調です。

●三菱HCキャピタル(8593)
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なにしろ予想PERが6倍程度で配当利回り4%以上ですから売り叩かれる心配がほとんどない。

しかし、時価総額が1兆円もある大型株で、成長株でもないからテンバガーを狙えるような銘柄でもないというのもまた悲しい現実です。

今年は将来のテンバガー探しをする年と割り切るほかないと考えるのであります。

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