財務官僚のマウント取り合戦によるデフレ継続

ひょんなことから財務省官僚の行動原理を耳にすることができました。
彼らの行動原理は国民目線からはかけ離れており、公僕として税金で養われているパラサイト的存在でもあるということも忘れ、謙虚さも失われています。
財務官僚の行動原理
財務官僚は他の省庁から予算の概算要求をされると、それが妥当であるか査定を行います。
各省庁の官僚はいろいろな論理を考えて財務官僚を説得しようとするのですが、財務官僚はダメ出しばかりするのです。ダメ出しするのが仕事だと考えており、いかに要求を踏みつぶすかを考えているのが実態だというのです。
しかし、要求する省庁の官僚も馬鹿ではありません。さまざまな理屈を考えて財務官僚を説得しようとします。
財務官僚が説得に応じたとしてもそれで終わりではありません。それをいかに自らの出世に結びつけるかを考えているというのです。
財務省の理解不能な人事評価基準
財務官僚がその予算要求を上司に説明する際はいかに予算を削ったかをアピールするのです。
そして、要求した各省庁の官僚には予算を通してやったという恩を着せるというずる賢さを発揮するのです。
つまり、人事評価のもととなる基準はいかに他省庁の予算要求を削り落して必要最低限のものにしたかというところにあるのです。
いわばいかに自分が理路整然としていて、かつアホな他省庁の要求を叩き潰したかのアピール合戦が行われているわけです。
財務官僚の行動原理はほとんど旦那の財布を握った主婦レベルなのです(主婦の皆さますいません)。そしてそこには国民目線などみじんもないといってよい。
その結果がバブル崩壊後のデフレによる失われた30年というわけです。
あげくの果てに起こったこと
バブル崩壊で民間がデフレで苦しんでいるのに、政府までもが歳出を削ってきたことがわかります。

1990年代後半からの10年間、特に予算を削っていることがわかります。
デフレなのに消費増税や政府支出の削減、規制緩和などのデフレ化政策をとるという愚策で物価は一気に下落し、デフレスパイラルに陥りました。
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デフレ下の悲劇
デフレになれば多くの企業が赤字になりますから失業者が増えます。
以下のグラフがそれを端的に物語っています。

そして、失業が増えれば自殺者が増えるというのは想像に難くない。

これは必然の結果だったのです。これを人災と呼ばずになんといえばよいのでしょうか。
再び悪夢のデフレへ舞い戻る可能性
上記のような財務官僚の愚行を許していては日本はいつまでもデフレから脱却できないことは明らかです。
そのためには政治家がきちんと財務官僚を指導監督するほかない。
しかし、その政治家が体たらくというのが今の日本の悲しい現実です。いったいどうすればよいのか途方にくれてしまいます。
今年は選挙の年。もはや次期首相に期待するほかありません。
(データ出所:ニッポンの数字)
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