株価もグローバリズムの波に洗われる。日本株の出遅れ

2021年4月の日経平均3万円乗せの後、株価は冴えず28,000円から29,000円あたりをウロウロ・・・。
アメリカのみならず世界の株価が堅調に推移している中、日本株の低調ぶりが目に余る。
一体どうして日本株は冴えない展開を続けているのでしょうか。
ワクチン接種は進むが・・・
まず考えられるのはワクチン接種の遅さです。
日本もだいぶペースを上げてきてはいますが、先進国とは思えない遅さ・・・。もはや発展途上国にも遅れをとっており、日本は発展いや衰退途上国化しているといえそうです。
菅内閣、そして河野担当大臣の無能さは目に余る。期待はしていなかったとはいえ、想像以上の無能さぶりを発揮しています。

(出所:NHK)
ところで2021年5月26日現在、厚生労働省の情報では、ワクチン接種後に85名が亡くなっております。
ワクチンとの因果関係はよくわかりませんが相対的に被害の小さい日本でワクチン接種を急ぐ必要はないし、ワクチンを打たないという選択肢も十分にあり得ることだとは思います。
しかし、仮にもしそう考えているのなら政府はそれを正々堂々主張すべきでしょう。
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不思議な被害マップ
今回の新型コロナウイルスは人種によって大きく被害の度合いが異なっており、インド・アーリア人を祖先とするインド・アーリア語群の国々で大きな被害が出ています。
遺伝子による人種的要因があるのではないかとの指摘は聞き逃せるレベルを超えており、かなりの説得力を持つものです。
確かにインド人と欧米人は顔が似ている。肌の色が違うのは単に緯度の違いによるメラニンの量の違いであり、遺伝子配列が似ているというのです。
以下は2020年の夏、そして2021年5月の感染マップです。色が濃いほど感染者が多いということです。


(出所:社会実情データ図録)
以下のピンク色の部分がインド・アーリア語群の地域です。確かに被害マップとの類似性が高いように見えます。

日本株見送りの原因
話変わって日本株。世界各国に比べて停滞気味なのは、企業業績の回復が相対的に低いという要因があります。
2021年3月期、上場企業の純利益は2割以上増えましたが、海外の企業はもっと伸ばしています。
欧米諸国は4割近く、アジア諸国は3割近い増益です。日本は相対的に低い伸びにとどまっており、日本株見送りの原因となっています。
日本企業はもともと収益性が低いうえに成長性でも負けているとなれば買われないのは当然といえば当然です。
経済成長も世界から取り残される
企業業績の予想と関連しますが、OECDが2021年5月31日に発表した世界経済予測が日本にさらなる失望を与えています。
ワクチン接種などの影響で2021年の世界経済の成長率は5.8%になると予想しました。前回3月よりも0.2%の上昇です。
その一方で、日本は前回から0.1%下落の2.6%成長の予想にとどまり、成長率が低いうえに、さらに引き下げ予想が出たのですからどうしようもない。
OECDは日本に短期の財政拡大を求めつつも、アフターコロナでは財政健全化を求めていますが、これはOECDに財務省OBが出向しているためと考えられ、OECDという権威を利用した財務省の外圧利用にほかならないと確信します。
政治家は無能、財務官僚は狡猾でたちが悪い。
日本企業の労働生産性が低いという嘘
日本企業が低迷しているのは日本企業の労働生産性が低いからだという指摘があります。一見、もっともらしいのですが実際問題としてはかなり疑わしい。
日本企業の労働生産性が低いのはただ単に需要が少ないために生産を増やす必要がないというのが実態であり、世界各国は、政府が積極財政で需要を創り出していることを忘れてはなりません。
労働生産性が低いから日本企業は駄目というわけではなく、労働生産性を上げる必要に迫られていないというのが実情です。
それを端的に示しているのがデフレであり、デフレを克服すれば日本企業の労働生産性は自然に上昇します。
疑似バフェット指標(2021年5月末)
5月も終わりました。日経平均の居所を確認しておきましょう。
(疑似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)

世界的な金融緩和に支えられて、低迷しているとはいえ日経平均も実力以上に買われているという印象。コロナ禍が去れば、かえって株価は下がるのではないかとさえ思えてきます。
救いは今年が選挙の年であるということ。
大胆な経済対策を打ち出してくる党が勝つと考えられますから、株価にとっても追い風となる可能性があります。いや、ぜひ追い風にしてください。
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