世界中でリートが買われまくり。株価に続きJリートもコロナ前を抜くか

リートが高い。日本だけではありません。むしろ日本は出遅れているといっていい状態です。
なにしろ世界最大のリート市場、アメリカのリート指数は過去最高値をつけてきています。今後のリート市場はどうなっていくのでしょうか。
世界的なリート市場の好調
世界的にリート市場に資金が流れ込んでいます。世界のリートの値動きを示すグローバルなリート指数はコロナ前の水準にまで迫っており、過去最高値更新も視野に入ってきました。
この強気相場を支えているのは世界的な金融緩和と財政拡大であることは明らかです。
さらにコロナ禍による社会生活の変化による追い風、ワクチン接種の広がりによるアフターコロナへの期待という追い風という2つの追い風も吹いています。
2020年を支えたリート
アメリカのリート市場を見ると2020年に好調だったのは、データセンターと倉庫関連です。
ロックダウンによる巣ごもりによりゲームなどを楽しむ人が増え、データ通信に不可欠なデータセンター関連の不動産は絶好調でした。
また日本同様、いや日本以上にネット通販の需要が激増したため倉庫関連のリートも絶好調となりました。
一方で不調だったのはショッピングセンターやホテル関連、オフィスと構図は日本とまったく同じです。
2021年に復活したリート
2021年から好調に転じたのはショッピングセンターやホテル関連、オフィスといったところ。新型コロナで大きな打撃を被ったセクターが一気に回復してきました。
これはワクチン接種によるアフターコロナを意識したものと考えられます。
さらに、2020年に好調だったセクターも引き続き好調を維持しており、リートは総上げ状態となっています。
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インフレ期待というさらなる追い風
アメリカは財政拡大に舵を切っており、インフレ期待が高まっています。これもリートにとって大きな追い風となっています。
以下はアメリカと日本のインフレ率の推移です。

(出所:世界経済のネタ帳)
アメリカは見事なまでのマクロ経済コントロールで適正なインフレ率を保っていることがわかります。
それに引き換え我が日本のだらしなさ・・・。コロナがあろうがなかろうが、インフレターゲットは全く達成されていません。
そのため働けど働けど給料は増えず、相対的に世界経済の成長から取り残され貧困化が進んでいます。
以下は主要国の実質賃金の推移です。

(出所:全労連)
日本だけが右肩下がり。しかも強烈です。これを政府の失政といわずしてなんといえばいいのでしょうか。
強気相場はいつまで?
それにしてもこのリートの強気相場はいったいいつまで続くのでしょうか。
以下はここ10年の東証リート指数の動きです。

高値圏を維持できたのは長くても半年程度であることがわかります。
あと数か月は高値圏を推移する可能性が高いと推測しますが、2021年後半には調整に入っていくのではないかというのが個人的予想です。
今は買い時ではない。半年寝て待つ覚悟です。ちょうど来年のNISAの枠が使える頃に調整が入れば願ったりかなったりです。
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