CDNというブルーオーシャン

今の世の中、クラウドと聞けばだいたいの人はその内容を理解しているのではないでしょうか。
「サーバーは増やすんじゃなくて、時代はもうクラウドなんですよ」なんて間抜けな発言をした議員のような例外もいるにはいますが。
しかし、その便利さは危険性をもはらんでいることは明らかです。大事な情報が一か所に集中するのですから、クラウドのサーバーが落ちてしまえば多大な影響が出てしまいます。
新たなインターネット上のリスク
2021年6月8日、インターネット上で大規模な通信障害が発生しました。その発端となったのはクラウドを使った新たなサービスを提供しているアメリカの新興企業(ファストリ―)のサービスでした。
ファストリ―社は、コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)というサービスを提供する会社です。
CDNとは
インターネット上の情報には世界のあらゆる場所からアクセスが可能です。
巨大企業のWEBサイトなどは大陸をまたいで大量のアクセスがあるため、通信速度の低下や通信料の増大という課題を抱えています。
その悩みを解決してくれるのがCDNというサービスです。
CDNサービスを手掛ける会社は世界の各地に高速サーバーを設置して、原本となるWEBサイトの内容を各地のサーバーにコピーします。
ネットを閲覧する人を近くのサーバーにアクセスさせることでアクセスを分散します。これによりアクセスの急増にも耐えられるし、WEB表示も高速化されるというわけです。
日本でも楽天やメルカリなど多くの大手ネット会社がCDNを利用しています。
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ブルーオーシャンとしてのCDN
CDNの世界市場規模は、2020年で約1兆5千億円。年率15%程度の成長が見込まれており、2027年には4兆円規模に達すると推測されています。
日本の市場規模は現状400億円程度であり、世界と同等の水準で成長すると仮定すれば、2027年には1,000億円規模に達するものと推測します。
日本企業で期待できそうな会社としてはJストリーム(4308)。
コロナ禍においても、いやコロナ禍だからこそ業績は右肩上がりで絶好調です。いわゆる巣ごもり消費関連です。
EPSは2020年3月期が21円に対し、2021年3月期は129円にまで急増しました。
もっとも株価もその分上がっております。

しかし、この押し目は狙い目に見える。テンバガーとはいかないまでもダブルバガーくらいは狙えそうな感じ(ヤマ勘です)。これは要チェックだあああ!
最後に
CDNを利用することは地球規模でWEBサイトにアクセスがある巨大企業にとってはインターネット運営上のリスクが分散できる、コスト負担が減るなど非常に有益です。
しかし一方でリスク管理が外部任せとなるため、障害が発生する可能性は高まるといえるでしょう。
CDNは成長産業であるだけにマイナスイメージを持たれないようリスク管理をしっかり行って成長していってもらいたいものです。
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