日本株が冴えないのは世界の下請け産業国家になったから

2021年4月から6月にかけ、日本株は全く冴えない展開でした。
世界的に株価が上昇している中にあって、日本株は下落したのです。世界の潮流から一人取り残される日本。
いったい何が原因なのでしょうか。
海外投資家、逃げる
ここに来て、日本株から海外投資家の資金が逃げ出しています。
その原因はただ一つ。日本の景気が欧米に比べて好転しないためです。
しかし、日本株は2020年後半は世界各国に比べてむしろ堅調でした。その動きを見てみましょう。

4月以降、パタッと横ばいに転じましたがそれまでは非常に力強い上げ相場でした。
海外株の動きと比較
NYダウはどうでしょうか。
こちらは4月以降も順調に推移しています。

中国も動きは鈍いとはいえ若干の上げ相場といったところです。

日本株不調の原因
なぜ、日本株は上げ相場の当初は絶好調だったのに今は駄目なのか?
それは日本の産業がこじんまりとした世界の下請け部品産業化したからだと思われます。
最終製品を作り上げる前に部品は発注され、納品されるから世界の景気の先端を走りやすいということです。
しかし、悲しいかな部品の納入が終われば、最終製品を作っている国の企業の業績が向上し、株価も上昇するというわけなのです。
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日本の電機産業、今昔物語
今、世界の花形産業の一つはスマートフォンでしょう。そして一昔前の日本であれば世界で大きなシェアを取っていたはずです。
しかし、今や世界のトップ10に入っている企業もありません。
韓国のサムスンは年間2億6千万台ものスマホを作るのに、日本のソニーは年間300万台程度・・・。
もはや100倍近い差であり、世界的に見れば全く存在感はないといえるでしょう。
最後に
創造性に欠ける日本人、そして日本産業が生き残る分野は日本人にしか作れない緻密な機械部品にしかない。
そして残念ながら世界の表舞台からは徐々に消え去る運命にあるといえそうです。
そしてこんな日本にしたのは、強烈で急激な円高を放置した政治家や一部の日銀マン、財務省にあると断定できます。
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