日本迷走で日経平均も右肩下がり。さて下値の目処は?

日本の株式は相変わらず弱い。欧米各国に比べて明らかに停滞しています。
日本株の低迷はコロナ禍で振り回されて、滅茶苦茶な対応しかできない日本政府の迷走ぶりを見事に反映しているようです。
そしてチャートを見れば確実に右肩下がりのトレンドに入っており、いったいどこで下げ止まるかも定かではありません。
日経平均右肩下がりトレンドへ
日経平均株価は28000円台に乗せると途端に買いが入らなくなり、尻つぼみとなります。
2021年に入り、一歩前進、二歩後退を繰り返して着実に右肩下がりのトレンドを描いています。

下値の目処は
さてこの右肩下がり、いったいどこで下げ止まるのでしょうか?
チャートを長い目で見ると「窓」はほとんどのケースで埋まるというのが経験則です。
埋めない窓はないといわれているほどであり、いろいろな方がさまざまな銘柄で調べているケースを見ると概ね9割程度の確率で空いた窓は埋まるということがわかります。
上のチャートを見れば、埋まっていない窓が3カ所あることが見て取れます(水色の丸の部分)。
一番安いところは23000円台前半であり、これが埋まると仮定すれば下値の目処は23000円だと考えることができるでしょう。
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政府の迷走っぷりが凄まじい
コロナ騒動が始まって早1年半。日本政府がいかに無能で卑劣で冷酷非情であるかが再認識された1年半といってよいでしょう。
科学的根拠もなく「酒」を悪者にし、マスコミの煽りに負ける形での「緊急事態宣言」が繰り返されます。
挙句の果てにはプロ野球や大相撲は観客入れているのになぜかオリンピックだけは無観客・・・。支離滅裂な対応で一般庶民にはもはや理解不能なレベルです。
西村経済再生大臣の横暴さはもはやファシズムの域に達しました。
今年の衆院選で自民党は思いっきり票を落とすことになると思います。西村氏にはぜひ落選を期待したいものです。
疑似バフェット指標(2021年7月末)
さて、今年も残すところあと5か月になってしまいました。日経平均の居所を確認しておきたいと思います。(疑似バフェット指標についてはこちらをご覧ください。)

名目GDPから見ると日経平均はまだまだ割高と見ることができます。
この割高を支えているのは、海外の株主が増えたために株主の力が強くなり労働者の賃金を抑えて利益を増やしていること、自社株買いで自己資本を減らすといった手法を取っていることに尽きます。
しかし、行き過ぎた株主至上主義の振り子は戻りつつあり、今後は逆の力が働くものと推測します。
チャートの窓が3つも空いていることからまだまだ日経平均株価は下げ基調にあるというのが個人的見解です。
最後に
欧米の株価が堅調なのは、成長企業が多いからだという見方があります。一方で、日本は成長産業が少なく、景気の動向で売上や利益が左右され成長しないので株価も伸びない。
日本のIT産業のガラパゴス化を見ると説得力があります。
とにかく日本はデフレから脱却しなければどうしようもない。アフターコロナでも世界各国から遅れを取ることにならないよう対策をとってもらいたい。
秋の衆院選、野党は消費減税あるいは廃止を公約にしてくるでしょう。自公がこれにどう反応するのか?
消費税はそのままで大規模補正予算などといった対抗策を出すようならば完全に財務省にコントロールされているといってよい。
与野党ともにどっちもダメならならば、いっそのこと野党に任せて自公政権には下野してもらうというのも一考だろうと考えます。
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